鹿児島県薩摩川内市にデータセンターを建設予定のデジタルダイナミック
デジタルダイナミック株式会社が、鹿児島県薩摩川内市の「入来工業団地」にて、次世代データセンターを建設することを発表しました。近年のAI技術の進化に伴い、データセンターの需要が高まる中、同社は九州地域におけるデジタルインフラの強化を目的とした計画を進めています。ここでは、その概要やメリットについて詳しくご紹介します。
プロジェクトの概要と選定背景
デジタルダイナミックは、薩摩川内市が公募した「入来工業団地分譲」において、選定された事業者です。このエリアは、計4つの街区にわたっており、総面積は約35,000㎡。これにより、同社は地方分散型AIデータセンターの構築をスタートさせます。特に、生成AIの開発や運用に必要なGPUサーバーの高密度実装を目指す最新データセンターが計画されています。
次世代ラックスケールデザインの導入
本センターの大きな特徴は、次世代ラックスケールデザイン「GB300 NVL72」規格を導入する点です。このデザインは、超高密度のGPU運用に対応しているため、AI半導体の進化に即応した設計思想で進められます。これにより、AI計算資源を安定的かつ効率的に運用し、国内のAI開発事業者に対して世界最高水準の計算環境を提供することが期待されています。
冷却システムと省エネへの配慮
従来の空冷方式に加え、高効率の液冷システムを全面的に採用することで、発熱量が増加する次世代の環境に対応しています。このシステムにより、データセンターは低消費電力での運用が可能となり、環境への負荷を軽減することができます。
地域経済への貢献
今後、デジタルダイナミックは、薩摩川内市との協議を進め、早期の着工と稼働を目指します。このセンターは、九州全域のデジタルインフラを支える拠点となり、関連企業の誘致や高度IT人材の雇用創出を通じ、地元経済の活性化に寄与する見込みです。
さまざまな企業との協力体制
プロジェクトの推進に際して、デジタルダイナミックは数多くの専門企業と連携を図っています。例えば、株式会社イオレとの協力により最新GPUの評価や獲得戦略を加速させ、AIデータセンターの具体的なユースケースの開発を進めています。また、WOODMAN株式会社からはGPU/HPC基盤の導入支援を受け、電力・熱効率を考慮した設計による効率的な構築が実現される予定です。
今後の展望と期待
デジタルダイナミックは、生成AIの需要に応じたデジタルインフラの強靭化と地方分散を推進するため、今回のデータセンター構築を進めます。これにより、地域経済の活性化にも寄与するだけでなく、九州地域全体のデジタルインフラの中核となることを目指します。
今後の進展に注目し、地域とともに成長していく姿勢が期待されます。デジタルダイナミックの新たな挑戦に対する応援が必要です。ぜひ、今後の動きにもご期待ください。