万博の資源リユース
2025-09-04 15:43:24

大阪・関西万博での資源リユースが新たな時代を切り拓く

大阪・関西万博の「ノモの国」とそのリユース



2025年に開催される大阪・関西万博において、パナソニックグループのパビリオン「ノモの国」が注目を集めています。このパビリオンは地球環境への配慮を重視しており、その一環として、大林組が新たに設計・建設している「オープンラボ3(OL3)」で使用された設備機器や建材がリユースされることが決定しました。この取り組みは、未来の持続可能な社会に向けた重要なステップとなるでしょう。

リユースの背景と意義



「ノモの国」は、万博の理念を具現化したパビリオンで、環境に配慮した会場づくりを目指しています。この過程で、大林組とパナソニックホールディングスは、使用される資材や機器をリユースし、廃棄物を削減することを目的とした行動計画を策定しました。この計画には、パビリオンの解体後に出る廃棄物の量を減らすことが含まれています。

具体的には、「ノモの国」で使用される設備機器や建材の約30品目、180点がOL3にリユースされる予定です。このリユースには、コンセント、照明器具、洗面器、監視カメラなどが含まれ、設計段階から新規機器との連動性を考慮した選定が行われます。これにより、機能性と環境性能の両方を高めるリユース建築が期待されています。

物流における低炭素輸送



リユース資材の輸送には、鉄道を利用した「モーダルシフト」が導入されます。これにより、大阪から東京への資材輸送が低炭素型で行われ、CO2排出量が約75%削減される見込みです。このような物流の工夫は、環境保護の面でも価値が高い取り組みとなります。

サステナブル建築の実現



大林組のOL3プロジェクトは、サステナブル建築技術を開発および実証することを目的としており、特に建材のリユースやリサイクルを前提とした設計が進められています。これにより、実際の施工方法や資材選定の知見が蓄積され、今後の建築業界における持続可能な取り組みの基盤が作られることでしょう。

大林組の今後の展望



そして、リユース建築に関する新たな知見をもとに、大林組は「Obayashi Sustainability Vision 2050」の実現に向けた取り組みを続けていくとしています。未来の建設業界において、リユースの価値がさらに高まることが期待されます。

このような新しい試みは、地球環境に対して責任を持った行動をする社会の実現に向けた大きな一歩です。“ノモの国”のような発展的な取り組みが、その後のサステナブルな未来を築く鍵となることでしょう。


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