UI/UX投資のROI実態を探る
1. 調査概要
エンジニアフォース株式会社が実施した「UI/UX投資のROI実態と外部パートナー選定基準に関する調査」の結果をお伝えします。本調査では、過去1年間に自社プロダクト・サービスのUI/UX投資に携わる111名の方を対象に、様々な質問を行いました。調査期間は2026年5月22日から同年5月25日までで、主に経営層とのコミュニケーションや投資効果の測定に関するものでした。
2. 経営層からのROI説明の要請
調査の結果、91.9%の回答者が経営層からUI/UX投資に関するROIの説明を求められた経験があることが判明しました。しかし、その中で「十分に説明できた」と確信を持てるのは45.1%と、少数派です。これは、実際に経営層に対して納得のいくROIの説明ができていない現状を示唆しています。説明要求が常態化している一方で、納得感が少ないというギャップが浮き彫りとなりました。
3. 外部パートナー選定に関する意識
調査結果から、UI/UX開発を外部に委託する際、94.6%の回答者が「リリース後の効果計測・改善まで伴走できるベンダー」の選定を重視していることが分かりました。特に、「リリース後も継続的にKPI改善に伴走してくれること」が61.0%で最も重要視され、その後に「事業KPIと紐づけたデザイン提案ができること」(41.9%)や「機能の追加だけでなく不要な機能の削減も提案してくれること」(31.4%)が続きました。これらの結果は、開発現場が求めるパートナーの条件が、単なる提供以上の支援を期待していることを示しています。
4. UI/UX投資の効果計測の実態
約9割の回答者が、自社のUI/UX投資の効果を「定量的に計測できている」と回答していますが、計測できていない理由としては「必要なデータが取得できていない」「リソース不足」が挙げられ、いずれも54.5%という結果に。これは、企業内でのデータ収集および管理の体制に問題があることを示しています。また、経営層との評価指標の共有ができていないことも36.4%の回答者によって指摘されています。
5. 伴走型パートナーの必要性
これまでの調査結果から、UI/UX投資が経営の重要なテーマとして位置づけられていることが分かります。しかし、投資効果を経営層に効果的に説明できない現場の苦悩が存在します。デジタル化が進む中で求められているのは、KPIをリリース後も追い続け、ビジネス成長と結びつけられるような伴走型のパートナーです。リソースを有効活用し、継続的に成果を最大化するための体制整備が、今後さらに重要になるでしょう。
まとめ
今回の調査結果は、UI/UX投資のROIが経営の重要な議題となる中、現場の実情や期待されるパートナー像を明らかにしました。投資判断の根拠をしっかりと分析し、経営層と共有するための計測体制を整え、外部パートナー選定を慎重に行うことが、今後の成功への鍵となると考えられます。
調査の詳細は
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