フードロス削減を目指すクラダシの大学共同研究、2025年度スタート
株式会社クラダシ(東京都品川区)が運営するソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」は、2025年度に実施する共同研究先を選定しました。この研究は、大和大学・SDG研究推進室、埼玉工業大学・経営企画研究室、九州大学・農産食料流通工学研究室の3つの研究室に焦点を当てて、地域資源の利用と新しい流通モデルを通じたフードロス削減を目指します。
共同研究の概要
1. 大和大学 SDG研究推進室
研究テーマは「コメがつなぐ未来:地球環境と食文化の持続可能性」です。この研究では、コメの育苗や収穫時に再生可能エネルギーを利用し、地元農家との協力を深めつつ、フードロス削減に関するワークショップや地域の食材を使った新たなメニュー開発に挑戦します。これにより地域活性化を図ることを目指しています。
2. 埼玉工業大学 経営企画研究室
次の研究テーマは「作物残渣を生かす未来:バイオプラスチックで描く循環型社会」です。この研究では、埼玉工業大学の工学部と連携し、出荷廃棄物のネギの葉を資源化し、バイオプラスチックを製造する技術を開発します。この技術を用いて、玩具の製造や販売を目指し、循環型社会の実現に寄与することを狙っています。
3. 九州大学 農産食料流通工学研究室
最後の研究は「青果物流通の未来を変える:バイオ素材で挑むGXとフードロス削減」です。普段私たちが目にするプラスチック系の青果物包装材をバイオ素材に置き換えることを目指し、Green Transformation(GX)に挑戦します。これにより、フードロスを削減しつつ、より持続可能な社会を意識した取り組みを進めます。
クラダシの取り組み背景
クラダシは、フードロス削減を使命として掲げ、賞味期限が迫っている食品や外見に問題がある商品を「Kuradashi」で買い取り、社会的に有意義な形で販売しています。この売上の一部を地域貢献活動や教育事業に使用し、次世代の育成に力を入れています。特に大学生向けにはSDGsやフードロスに関する特別講座を実施しています。
未来の展望
これらの共同研究を通じて、クラダシは社会実装の促進を図り、持続可能な社会の実現を目指していきます。共同研究の支援には、研究費として150万円を各団体に寄付し、クラダシのネットワークやノウハウを活用して、参加する大学生の意識を高めていきます。これにより、次世代のソーシャルアントレプレナーの育成と、地域課題の解決に向けた貢献を果たすことを期待しています。
クラダシについて
クラダシは2014年に設立され、持続可能な社会を目指してさまざまな取り組みを進めています。「Kuradashi」というマーケットを通じて、楽しいお買い物を提供しつつ、社会貢献活動に取り組む姿勢が評価されています。公式サイトでは、さらなる詳細が紹介されており、関心のある方はぜひ訪れてみてください。
クラダシ公式サイト
フードロス削減と持続可能な社会の実現へ向けて、クラダシの活動にぜひご注目ください。