Formlabs新Toughレジン
2025-11-14 11:27:27

Formlabsが新たなToughレジンシリーズを発表し3Dプリントの可能性を拡大

Formlabsが新たなToughレジンシリーズをリリース



3Dプリントの先駆者であるFormlabsは、2025年11月13日、次世代のSLA光造形用材料としてToughレジンファミリーの新モデルを発表しました。これには、強靭で耐久性に優れたTough 1000及びTough 2000レジンが含まれ、より実用的な量産の手法に近づくことが期待されています。

Toughレジンファミリーの特性



新たに登場したこれらのレジンは、強化プラスチックに匹敵する特性を持ち、過酷な環境や衝撃、さらには繰り返しの摩耗にも耐えることが可能です。具体的には、容易に印刷できるこれらの素材は、Form 4シリーズの3Dプリンターで使用すると鮮明なディテールを表現し、マットな仕上がりが実現します。
Tough 1000レジンは最も靱性と延性が高く、高密度ポリエチレン(HDPE)に匹敵する特性を持ち、Tough 1500レジンは剛性と柔軟性のバランスが素晴らしく、ポリプロピレンと同等の品質を誇ります。そして、Tough 2000レジンは、高剛性と高強度でABSに匹敵する素材です。これまでにない特性を持つ新たなToughレジンファミリーは、3Dプリンティングの新たな可能性を開きます。

早期実ユーザーの声



すでに一部のユーザーからは、Toughレジンの実用性について高い評価が寄せられています。Cool Machinesのメカニカルデザイナーであるアダム・ウォーレン氏は、Tough 1000レジンが極低温下でも優れた耐久性を発揮していると述べています。過酷な試験条件での堅牢性が、彼の製品開発においても重要な要素となっていることがわかります。

迅速な二次硬化を実現するForm Cure L V2



一方Formlabsは、新たな大容量二次硬化装置Form Cure L V2も発表しました。この装置は、Form 4Lなどの大型SLA光造形プリンターで製造されたパーツの二次硬化を60秒以内で完了できる優れた性能を誇ります。特に、大型のパーツの迅速な二次硬化が可能になったことで、製造の速度と効率が劇的に向上しました。この新技術のおかげで、設計から完成品へと導く迅速なプロセスが実現し、企業の生産性が大幅に上がることが期待されます。

ワークフローの効率化



さらに、FormのソフトウェアPreForm 3.54もアップデートされ、新機能が追加されました。この新機能には、自動サポート材作成の向上、CADデータのインポート機能が強化され、パッキング機能も向上しています。これにより、ユーザーは時間を節約し、より重要なデザインや問題解決にフォーカスできるようになります。これらのアップデートは、ものづくりの現場において、さらなる生産性と精度をもたらすと共に、クリエイティブな作業に多くの時間を割くことを可能にします。

まとめ



Formlabsの新たな革新は、ただのプラスチック用の新しい材料を超える意味を持ちます。3Dプリンティングの限界を押し広げ、より堅牢で持続可能なものづくりへと導く力を秘めています。私たちの生活に身近な製品をより高品質に、より迅速に製造する可能性をねらう新たな材料と技術に期待が高まります。今後の進展に目が離せません。


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