NITEが発表した2025年度事故情報
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2026年5月29日付けで2025年度の事故情報をまとめた報告書を公開しました。これは毎年春に公表されるもので、過去5年間の事故発生状況を振り返り、特に近年の傾向に焦点を当てています。ここでは、その報告書から明らかになった様々な情報をご紹介します。
充電器とバッテリー類の事故が急増中
最近の報告書によると、特に目を引くのが「充電器」(主にモバイルバッテリー)の事故が増加している点です。2025年度には「バッテリー類」(主にリチウムイオンバッテリー)を上回り、事故件数が最多となりました。リチウム電池を搭載した製品の新たな問題とも言えます。また、「バッテリー類」に関する事故は依然として高い水準を維持しており、重大な課題として捉えられています。
この報告書では、事故発生件数が多い上位10製品群を示す表もあり、「バッテリー類」、「エアコン」、「照明器具」、「家具」がずっと上位に位置しています。しかし「充電器」は2021年度にはランキング外でしたが、急激に事故が増えており、その危険性が高まっています。
被害状況の統計
また、報告書に含まれる図表では、2016年から2025年における事故発生件数と火災件数の推移も描かれています。多くの事故が物的被害をもたらし、2025年度の事故発生件数のうち人的被害はわずか15.3%に対し、物的被害は84.4%という高い割合を示しています。このことから、特に「バッテリー類」や「充電器」から発生する火災のリスクが再認識されるべきです。
特に高齢者に関するデータも注目されており、年齢を重ねるごとに火災事故および死亡事故が増加しています。80歳以上の高齢者では死亡事故の63.3%が火災によるもので、ストーブやファンヒーターといった暖房器具が主要な原因として挙げられています。
NITEの取り組み
NITEはこのような事故情報を基に、製品事故の再発や未然防止のための啓発活動を継続しています。毎月のプレスリリースや、消費者向けの「PSマガジン」の配信、さらにはYouTubeチャンネルでの注意喚起も行っています。また、その情報は多方面で発信されており、ぜひ活用していただきたいと思います。
NITEの公式ウェブサイトでは、詳細な情報や注意喚起のポスター、再現動画なども掲載されています。事故を未然に防ぐためには、正しい情報を持つことが大切です。
このような情報を通じて、消費生活用製品の安全が確保され、安心して使用できる環境の実現に向けて、NITEは引き続き努力していきます。