2025年雷レポート:最新の雷情報と備えについて
2025年6月の雷の発生状況に関する日本気象協会の報告によると、全国的には例年の半分程度に留まる一方、特に北海道や本州では前年に比べて雷の発生が大幅に増加しています。これからの季節、雷への備えはさらに重要になってくるので、地域ごとの傾向を踏まえつつしっかりと対策を考えましょう。
1. 全国的な雷の発生状況
気象庁の雷監視システム「LIDEN」によれば、2025年6月の落雷数は例年の半分にとどまりました。しかし、特に関東地方の栃木県から埼玉県、そして岐阜県や南九州にかけては、集中した雷が観測されました。真夏日や猛暑日が増える中、夏特有の気象条件による雷も見受けられ、これは全体的な落雷数の少なさとは裏腹に、地域ごとの傾向により感じ方が異なる部分でもあります。
2. 地域別の傾向
地域別に見た場合、2025年6月の落雷は北海道と本州において前年より多く数を記録しています。梅雨前線の影響で、例年6月は落雷が活発に発生する時期ですが、2025年は梅雨入りが遅れたため、全体として少なかったことが影響しました。しかし、九州や沖縄を除く全地域で前年を上回る落雷が観測されており、体感として「雷が多い」という声も聞かれます。
3. 今後の天候と雷の予測
これからの3ヶ月間(2025年7月~9月)の平均気温について、気象庁によると平年を上回る見込みです。また、台風の接近も平年並みかそれ以上になるとのことで、台風に伴う積乱雲の発達が活発になる可能性があります。つまり、雷の発生が増えやすい状況になるため、警戒を続けることが必要です。
4. 本格的な雷シーズンに向けて
これからの時期は特に雷の発生が多いため、工場や建設現場などでは適切な安全対策が求められます。日本気象協会では、雷への備えとして「雷アラートWeb」や「オンライン気象情報サービスMICOS」など、さまざまなサービスを提供しています。特に、業態に応じた監視・予測を行うことで、事業の安全を確保することが可能です。
気象情報提供に興味のある方や、企業の皆様にはより詳細な情報提供を行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。今後の夏本番に合わせて、しっかりとした備えを心がけましょう。
お問い合わせ先
一般財団法人 日本気象協会
環境・エネルギー本部エネルギー事業部
気象情報については、以下のリンクをご覧ください。
雷サービスについて
夏風邪や熱中症にも負けず、楽しい夏を迎えられますように!