岡山大学での新たなイノベーション創出を体験する「OI-Start Match Up vol.3」
2025年5月22日、岡山大学の津島キャンパスの創立五十周年記念館で、
「オープンイノベーション Match Up vol.3」が開催されました。このイベントは、警視庁、産業界、学界などの多様な関係者が一堂に集まり、デジタル技術とリアル体験を融合させた共創の未来をテーマにしたものです。約250人が参加し、最新技術を実際に見て触れる貴重な機会となりました。
イベントの概要
本イベントは、「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」が主催し、地域におけるイノベーション創出を目的としています。参加者は多種多様で、一般の方々や学生、教職員が入り交じり、リアルな技術体験を通じてイノベーションの重要性を再認識しました。
特に注目を集めたのが、一般公開されたばかりの四足歩行ロボット「
Lynx(リンクス)」です。このロボットは、その滑らかな動きと先進的な応用技術に多くの関心が寄せられ、参加者に次世代ロボティクスの可能性を直接体感させる機会を提供しました。
プログラムの詳細
イベントは3部構成で行われました。第1部では、NVIDIAの
清水啓太郎さんによる特別講演が行われ、仮想空間技術の未来についての洞察が提供されました。清水さんの講演は、研究や産業界におけるデジタルツイン技術の活用可能性に焦点を当て、産学官連携の重要性を強調しました。
第2部では、株式会社エルザジャパンやジャパンディスプレイ、そして岡山大学大学院生による技術プレゼンテーションが行われました。特に北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)による地域ニーズと研究をうまく結びつけるオープンイノベーションの仕組み、
「Matching HUB」の紹介も話題となりました。
第3部では、デモや展示、ポスターセッションが展開され、優れた技術が次々と披露されました。参加者同士の交流が促進され、様々な立場の人が意見を交わす場となりました。
懇親会と今後の展望
イベントの総括として、共創イノベーションラボ
「KIBINOVE」にて懇親会が行われました。参加者は企業の方々や自治体職員、研究者、そして学生たちで、専門知識や経験を持つ社会人と直接対話を通じて、自身の研究や興味を広める貴重な場となりました。
OI-Startは、地域におけるイノベーションの創出を推進し、産学官の連携をより強化して参ります。今後もますます多様な技術やアイデアを取り入れ、地域全体に利益をもたらす取り組みを行っていくことが期待されます。
終わりに
この「オープンイノベーション Match Up vol.3」は、内閣府の「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環としても開催されており、岡山大学の地域における活動への期待が一層高まる展望を示しています。参加者の新たな発見や交流を通じ、岡山県のさらなる発展が期待されます。