日本企業とのコラボレーション！留学生の挑戦が生む未来のキャリア

東京都渋谷原宿にあるISIキャリア外語アカデミーでは、留学生たちが日本の企業と連携し、実践的なキャリア教育を受けるプログラム『未来教室』が始まりました。こちらの授業は、株式会社学研ホールディングスと株式会社Gakkenとの共同企画であり、留学生が日本のビジネス環境を理解し、自身の将来のキャリアに大きな影響を及ぼす機会を提供しています。

『未来教室』の概要と目的

このプログラムは、2025年の10月から11月にかけて実施されました。対象は、キャリア日本語コースの中級から上級クラスであり、留学生たちは日本語でのプレゼンテーション技術、ビジネス日本語の実践、さらには日本のビジネス常識などを学んでいます。

特に、今回はGakkenが展開する人気書籍の海外事業展開をテーマに、学生たちはグループに分かれて事業企画を行いました。課題は、書籍『しましまぐるぐる』『地球の歩き方』『最強王図鑑』のいずれかを選び、インド、トルコ、インドネシア市場への進出を計画するというものでした。留学生たちは、企画書の作成からプレゼンテーションまで、すべてのプロセスを日本語で行いました。

充実した内容のプログラム

全5回にわたる授業では、まず参加者がGakkenの事業内容を学ぶことから始まり、企業の担当者による日本語講義が行われました。海外事業の現状や書籍ビジネスの海外展開について、実際のビジネスに基づいた情報が共有されました。

続くセッションでは、学生たちがそれぞれのターゲット市場に対して調査を行い、どのようにして書籍の販売を行うかを検討しました。価格戦略やプロモーション手段についてのアイデアもまとめ、最終的にはクラス内で代表グループが選出され、最終発表への道を歩みました。

学生の情熱と企業の高評価

最終発表の際、各グループはGakkenの担当者に対してプレゼンテーションを行い、その出来栄えに企業からも高い評価を受けました。実際に書籍のデザインに手を加えたチームもあり、その creativityは「企業の企画会議でも通用するレベル」とされました。

Gakkenの担当者である三隅氏は「各チームは独自の視点で素晴らしい発想を持ち寄ってくれた。日本語のスキルに差があったとしても、その分析力や企画力には驚かされた」とコメント。また、三本木氏は「ビジュアル面での工夫が見られ、高い完成度に感動した」と振り返ります。