高校生の可能性を広げるキャリアデザイン・ダイアログ開催レポート
2025年10月2日、東京・渋谷に位置するアルサーガパートナーズ株式会社の本社で、立教新座高等学校の生徒を対象に「キャリアデザイン・ダイアログ」が行われました。このイベントは、IT業界に対する生徒たちの理解を深め、キャリア形成の第一歩を促すことを目的としています。
イベントの目的と背景
この取り組みは、立教新座高等学校のキャリア教育の一環として位置づけられており、生徒たちが次世代のIT業界についての実情や、求められるビジネスパーソン像について学ぶ機会です。スピーカーとして招かれたのは、アルサーガパートナーズの取締役副社長、松濤 徹氏。彼の豊富な経験を元に、生徒たちが必要なスキルや心構えについて学ぶ貴重な場となりました。
生徒たちの興味深い質問
イベントでは、生徒から「高校生のうちに身につけるべきスキル」や「目標設定の方法」といった具体的な質問が多数寄せられ、会場の雰囲気は終始活発でした。松濤氏は、目標達成のためには「計画策定能力」と「やりきる力」の重要性を強調しました。また、将来的な目標が明確でないことについて不安を持つ生徒に対しては、短期的な目標を定め、それを全力で達成することが、将来の大きな夢への基盤となると説明しました。
ワクワクするキャリア選択
松濤氏は、キャリア選択の基準として「ワクワク感」を大切にすることを提案しました。自身の経歴を振り返り、旅行会社からIT業界に転身した理由も「ITの力で社会を変えたい」という熱い思いがあったからだと述べます。生徒たちにも、自身の「ワクワク」を追求し、楽しみながらキャリアを築くことが重要だと伝えました。
IT業界でのスキル形成
生徒たちからは、IT業界に進むために今やっておくべきことが尋ねられました。松濤氏は、情報を収集し、深く理解することの重要性を強調します。特に、IT分野では多くの業界がITに依存しており、業界の動向を研究することが不可欠です。また、信頼できる情報源の選び方についても助言し、実名で信頼性の高い情報を確認する癖をつけることが大切だとしました。
アルサーガパートナーズのビジョン
松濤氏は、IT業界を取り巻く社会的な課題についても触れ、日本のデジタル赤字の問題に対するアルサーガパートナーズの挑戦について詳しく語りました。彼は、同社がコンサルティングから開発まで一貫したサービスを提供し、高品質を実現していると説明し、企業のDXを推進する必要性を訴えました。
英語力と起業の可能性
さらに、英語力に関する質問も多く寄せられ、生徒たちには英語スキルを磨く重要性が改めて強調されました。松濤氏は、AIの進化によって翻訳の壁は低くなるかもしれないが、ビジネスシーンでのコミュニケーション能力としての英語力は依然として高いアドバンテージになると語ります。また、起業という選択肢についても触れ、自分の熱中できるものを追求する姿勢が重要であるとアドバイスしました。
未来に向けての協力
最後に、松濤氏は自らの目標や社会課題への取り組みについて触れ、アルサーガパートナーズが地域に根づいた雇用と教育の循環を生み出すために不断の努力をしていることを示しました。彼のビジョンは、日本全国にDX人材を育てることを目指し、地域間のデジタル化を推進するものです。これらの取り組みを通じて、未来の技術者やリーダーを全国から育成していくことが期待されています。
このように、キャリアデザイン・ダイアログは生徒たちにとって貴重な学びの場となり、今後のキャリア選択を考える上での重要なステップとなりました。