Deelが3億ドルのシリーズE資金調達を完了
グローバルな人事および給与管理プラットフォームを展開しているDeelが、2023年10月16日に3億ドルの資金調達を成功させました。このシリーズEラウンドにおいては、新たな投資家であるRibbit Capitalがリードし、長年のパートナーであるAndreessen HorowitzやCoatue Managementも参加しました。これにより、Deelの評価額は173億ドルに達しました。
破竹の勢いの成長
この投資が行われた背景には、Deelが記録的な業績を達成したことがあります。2025年9月時点で、Deelは3期連続で黒字化を達成し、初めて月間収益が1億ドルを超えました。また、2025年の初頭には年間経常収益(ARR)が10億ドルを突破する見込みです。現在、Deelは150以上の国で活動し、37,000社以上の企業と150万人の従業員にサービスを提供しています。年間で220億ドルに上る給与計算を手掛けており、まさにグローバルなビジネスシーンにおける不可欠な存在となっています。
CEOの意気込み
DeelのCEOアレックス・ブアジズは、「この新たなステージにおいて、多くの著名な投資家をパートナーに迎えられることを非常に光栄に思っています。今後は、私たちがゼロから築き上げたグローバルな給与計算インフラをさらに強化し、企業が世界中どちらにいてもチームを編成・管理・給与支払いができるプラットフォームとして進化させます」と述べています。
資金の使途
調達した資金は、製品能力の向上やグローバル展開を加速するための戦略的な買収、さらに自社のシステムとオペレーション基盤の構築に充てられます。2029年までに、Deelは100カ国以上で自社による給与計算サービスの提供を目指しており、AI分野の技術革新も進めていきます。これにより、HR業務全般の自動化が進むことが期待されています。
成長を牽引する実績
Deelの成長はすべての製品ラインにおいて顕著で、米国向け製品では1500%の成長を遂げています。人事関連製品が600%、グローバル給与計算が450%の成長を記録しているほか、複数製品の利用が増加し、顧客の480%が3つ以上の製品を利用しています。これらの実績は、Deelのサービスが世界中の企業にとって欠かせないものであることを裏付けています。
大手企業の支持
LEGO、Puma、Virgin Media、Klarnaなどの大手企業がDeelを導入しており、その存在は今後も不可欠なインフラとしての役割を果たしていくでしょう。Ribbit Capitalの創業者ミッキー・マルカは「Deelの取り組みを高く評価しており、多くの企業に信頼されるパートナーになれたことを嬉しく思っています」とコメント。
Andreessen Horowitzの共同創業者ベン・ホロウィッツも「Deelチームの姿勢に感銘を受けており、最高のHRプラットフォームを構築するというビジョンを実行しています」と言及。
まとめ
Deelは、グローバルーダイナミズムを支える給与・人事管理プラットフォームとして、ますます重要性を増しています。今後、Deelがどのように成長し、企業や働く人々に寄与していくのか注目です。詳細はDeelの公式サイトをご覧ください。