宝本商事、海外展開を加速
創業77年を迎えた宝本商事株式会社は、米国進出30周年を迎える2024年に合わせて、海外展開を加速する意向を発表しました。近年、国際市場での需要が高まっている中、日本の繊維企業や素材メーカーとの協力関係を築くことで、さらなる成長を目指します。
海外展開の歴史と実績
宝本商事は、1947年に京都で設立され、長年にわたり生地問屋としての地位を確立してきました。1972年に韓国に合弁会社を設立したことを皮切りに、1988年には香港、1994年には米国・サンフランシスコに進出。このように、宝本商事は早期から国際市場に挑戦し、海外展開を通じて独自の販路を形成してきました。
特に米国には、「Ribbon Connections Inc.」という現地法人を設立し、現地市場でのブランドや工場との直接コミュニケーションを推進。迅速な対応と機動的な提案能力を武器に、多くのクライアントから信頼を寄せられてきました。
企画力と多角展開
国内市場においても、宝本商事は独自の企画力を活かし、多角的な事業展開を行っています。糸や生地の販売、新素材開発からOEM/ODM事業、さらにはイベント装飾やインスタレーション事業まで、幅広いサービスを提供しています。これにより、様々な業界からの依頼が増加しており、顧客ニーズに応じた提案が評価されています。
協業企業の募集
2024年からの新たな展開として、宝本商事は海外販路の拡大を望む日本の繊維企業や素材メーカーとの協業を広く募集しています。特に注目する素材として、オーガニックコットンなどのサステナブル素材、再生繊維、環境配慮型素材、日本の伝統繊維技術を応用した素材などがあります。高付加価値の生地や糸、パーツの提供を通じて、共に海外市場での成長を目指します。
提供する支援内容
宝本商事では、米国や香港、中国の現地法人を通じて、直接取引の支援を行うほか、海外ブランドとの共同営業やマーケット調査、仕様や価格最適化のサポートも実施します。これにより、素材と海外デザインを融合させた共同開発への対応も進め、単なる販売にとどまらず「共創型アプローチ」を重要視しています。
今後の展望
今後は、日本の優れた素材と海外ブランドとの共同開発を一層強化し、特にサステナブル素材の展開を重視していく方針です。新たな連携機会を創出するために、パートナーシップを拡大し、国際経験を活かしたグローバル成長戦略を推進します。
代表取締役のコメント
「創業76年の歴史の中で、常に挑戦の連続でした。米国進出から30年を迎える今、日本の繊維が持つ魅力と技術を世界に広めるための動きを一層進めていきたいと考えています。オーガニック素材や伝統技術に優れた企業様と共に、新しい国際市場の創造を目指します。」と代表取締役の宝本龍吾氏は述べています。
会社概要
- - 会社名: 宝本商事株式会社
- - 本社所在地: 京都府京都市上京区油小路通一条上ル元百万遍町542番地
- - 国内事業所: 東京オフィス(東京都中央区日本橋久松町13-8 中野ビル5F)
- - 海外拠点: 米国(カリフォルニア・ニューヨーク)、香港、中国(上海・嘉興)
- - 設立年: 1947年
- - 事業内容: 細幅織物、ファンシーヤーン、ニット製品のOEM事業
- - ウェブサイト: 公式サイト
- - お問い合わせ先: [email protected]
宝本商事が新たな市場を切り拓く姿は、繊維業界に大きな期待を寄せられています。日本の優れた素材と技術を武器に、国際市場での成功を収める様子をぜひ注目していきましょう。