浅草九劇が新たな取り組みとして「浅草九劇 Boost Project」を始動しました。このプロジェクトは、クリエイターやアーティストの“やってみたい”を実現するための支援を目的としています。2017年の開業以来、「人を育む劇場」として様々なエンターテインメントを発信してきた浅草九劇が、次のステップに進むために踏み出した大きな一歩です。選考の結果、厳選な審査を経て、キルハトッテ、カワモ倶楽部、そして劇団スポーツの3団体が採択されました。
 1. キルハトッテ
キルハトッテは、劇作家・演出家の山本真生と俳優の吉沢菜央による団体です。彼らのキャッチコピーは『あるかもしれない“きっと”を切って貼ってコラージュする』です。日常の中に潜む人々の感覚を、驚きやユーモアを交えて描き出す作品が特徴です。
2024年には、王子小劇場で上演する作品をリクリエイションする予定です。その内容は、アイドルの卒業コンサートでのスピーチを軸にしたもので、一人のアイドルが過去と未来をどのように受け入れるかを描いています。そのユニークなアプローチは、観客に深い感動を与えることでしょう。
 2. カワモ倶楽部
2019年にケラリーノ・サンドロヴィッチの舞台を手掛けたカワモ倶楽部は、実録演劇に特化した新しい形の演劇を提案します。2025年には新たな公演に向けても準備を進めており、作品の内容についても多くの取材を行っています。川面千晶さんの柔軟な発想力が、演劇の新しい可能性を引き出すことに期待が高まります。
 3. 劇団スポーツ
劇団スポーツは、内田倭史と田島実紘により2016年に設立されました。彼らは、人間の弱さや変化への恐れをユーモラスに描き、新たな一歩を踏み出す勇気を観客に伝えます。特に来年の10周年を記念して取り組む麻雀をテーマにした新作「九蓮宝燈の夜」が注目されています。
 Boost Projectの意義
このプロジェクトは、浅草九劇が採択された劇団に劇場の使用に関するサポートや、制作拍子の紹介を行うことで、アーティストの創作活動を後押しします。さらに、制作費の一部負担や宣伝サポートなど、多岐にわたる支援を通じて、創造的な表現の場を提供します。
是非、来年11月から開催される公演にご期待ください。特に浅草九劇は、数々の実力派アーティストによる多彩なエンターテインメントを展開しており、毎回新しい発見があります。この素晴らしい取り組みに、地域の皆さんが足を運んでくれると嬉しいです。
 浅草九劇に訪れてみよう
浅草九劇は、台東区浅草に位置し、観劇前後に楽しめるカフェや軽食も充実しています。落ち着いた雰囲気の中で、作品の余韻に浸りながら食事を楽しむことができます。特に「COFFEE BAR 桟敷」では、こだわりのコーヒーやアルコール、軽食が楽しめ、観劇の合間にリラックスするのに最適なスポットです。
公式サイトやSNSでも、公演の詳細情報が随時発信されますので、ぜひチェックしてみてください。この機会に、新しい才能の作品を通じて、劇場文化をより身近に感じていただければと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
