冬に知っておきたい職場環境による手荒れの実態と対策
手荒れというと、家事や水仕事によるものというイメージが強いですが、実際には冬に働く人々にとって、職場の環境が大きく影響しています。特に、コロナ禍による手洗いやアルコール消毒の習慣は、手肌に知らず知らずのうちに負担をかけていることが分かりました。医療法人社団鉄結会が実施した調査によると、全国の20代から40代の働く男女の71.3%が職場環境による手荒れを経験しているという結果が出ています。
調査概要
調査は、以下のような内容で行われました:
- - 対象:全国の20代〜40代の働く男女300名
- - 期間:2025年11月15日〜11月25日
- - 方法:インターネット調査
この調査から、特に冬に気を付けなければならないポイントが浮かび上がりました。例えば、冬場に「職場環境が原因で手荒れを感じる」と答えた人は約71.3%に達しています。その理由の一つとして挙げられるのが「頻繁なアルコール消毒」です。実に68.2%の人が、これを手荒れの原因と感じています。
職場環境がもたらす手荒れ
手荒れの原因には、アルコール消毒の他にも次のような要因が考えられます:
- - エアコンによる空気の乾燥(54.7%)
- - 紙・書類を頻繁に触ること(41.3%)
特にエアコンは、湿度を下げるため、肌の水分が奪われてしまいます。また、紙や書類を扱うことも油分を失う原因となります。このように、デスクワークにおいても手肌への影響は無視できません。
仕事への影響
手荒れは見た目に現れるだけでなく、実際に仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼしています。調査によれば、38.7%の人が「手荒れが業務に影響した」と回答しています。具体的な意見としては、PC作業での痛みや、書類を扱うときに引っかかるといったものが挙げられます。このような問題は、結果的に心理的なストレスにもつながリがちです。
手荒れケアの実態
では、手荒れに対するケアはどのような形で行われているのでしょうか。調査結果によると、最も一般的なケア方法は「市販のハンドクリームの使用」で、76.3%の人が実施しています。しかし、一方で18.3%の人は特に何もしていないという結果も見受けられます。手荒れを感じながらも、なぜかケアを行わない人がいるのは問題です。
医療機関への受診
手荒れがひどくなる前に、適切なケアと場合によっては医療機関の受診が求められます。しかし、調査によれば検討したが受診に至ったのは7.3%となっており、多くの人が受診へのハードルを感じていることが分かります。受診しない理由としては「特に重症ではないと思った」「何科に行けばいいか分からない」といった声が多く寄せられています。
冬場の手荒れ、早めの対策が必要
このように、職場環境から生じる手荒れは決して「他人事」ではありません。特に冬は乾燥が進むため、手肌をしっかりと守ることが求められます。手荒れは単純な乾燥だけでなく、炎症や皮膚疾患にまで発展する可能性があります。市販のハンドクリームが効果を発揮しない場合や、ひび割れが見られる際は、早めに皮膚科を受診することが推奨されます。
アイシークリニックのご紹介
アイシークリニックでは、手荒れ・手湿疹に悩む方々に対し、専門医による適切な方法での診断と治療を行っています。新宿、渋谷、上野、池袋、東京、大宮の各院では、症状に応じた外用薬の処方や日常生活での予防に関するアドバイスも行っています。症状が悪化する前に、一度ご相談ください。手荒れを軽視せず、早めの対処が改善につながります。