新型射出成形機「SP300」のご紹介
住友重機械工業株式会社が2026年3月19日より販売を開始する新型射出成形機「SP300」は、PETボトルのプリフォーム—つまりボトルの元となる製品—の中規模生産に特化した機種です。この新たな製品は、すでに販売中の「SE-EV-S-HD PET仕様」や「SP500E」に加わる形で、様々なニーズに応じた最適な設備提案を可能にします。
「SP300」の特長
1. 成形安定性の向上
「SP300」は、従来からの主力機種である「SE-EV-S」の機構を受け継いでおり、安定した成形を実現しています。特に、以下の技術が成形の品質を支えています。
- - ダブルセンタープレスプラテン: 独自技術によって、型締力が金型の中央から均一に伝わり、バリなどの成形不良を大幅に抑えます。この構造により、48~72個のプリフォームを同時に成形可能です。
- - PET専用スクリュ: このスクリュは、リサイクルPET樹脂でも新材と同じ条件において安定した成形が可能です。このため、ハイサイクル成形が実現します。
2. 高い省エネ効果
「SP300」は、省エネと高精度動作を実現するために、電動方式を採用しています。特に、型締装置は必要な動作にのみエネルギーを使う方式となっており、従来のハイブリッド機と比べても省エネ効果が見込まれています。また、射出装置ではサーボモータ駆動ポンプを用いて必要なタイミングでの駆動を行うことで、効率的な運転を実現しています。この技術は、油圧機やハイブリッド機においても「SP300」が初めての試みとなります。
3. ワンストップサービス
「SP300」では、専用金型や専用取出機を組み合わせたシステム提案が可能です。これにより、設備立上げの工数を削減し、スムーズな生産開始が期待できます。例えば、ホットランナ制御点数が増加している「SP-Evoシリーズ」専用金型は、長期運転時の炭化や重量バラつきを抑制。また、株式会社スター精機と共同で開発した専用取出機「PZ-2200」では、成形品を高温のまま取り出し、取出機内で冷却が可能です。これにより、成形サイクルが大幅に短縮されます。
結論
住友重機械工業が誇る新型射出成形機「SP300」は、その高い生産性と安定した成形能力、エネルギー効率の改善を実現し、PETボトル製造における新たなスタンダードを切り開くことでしょう。
詳しい情報やお問合せは、公式ページをご覧ください。
【用語解説】
- - プリフォーム: PETボトルの原材料を試験管状に成形した半製品です。
- - スクリュ方式: 可塑化・計量動作を並行して行うことにより、大量生産が可能な技術です。