化粧品規制対応
2025-10-28 15:22:34

ケミトックス、新たに化粧品規制の対応を支援するサービスを開始

ケミトックスが化粧品規制対応支援サービスを開始



株式会社ケミトックスは、2023年に新たなサービスの提供を開始しました。このサービスは、化粧品やパーソナルケア製品に使用される原材料に関連するEUの厳しい規制に対応するためのものです。特に注目すべきは、ナノマテリアルやマイクロプラスチック規制に対する支援であり、これにより日本企業が欧州市場での事業を拡大できるようサポートしています。

ナノマテリアルの特性評価



EUでは、ナノマテリアルに対する規制が強化されています。具体的には、EC規則1223/2009に基づき、直径が100ナノメートル未満のナノ粒子については当局への報告が求められます。これに関連して、国際規格に則ったナノ粒子のサイズ測定方法を定めたOECD TG 125が2023年に発行されました。この規格では、ナノ粒子の粒径や分布を測定するための手法が示されています。

ケミトックスは、OECD TG 125に準拠したサービスを提供することで、企業がナノマテリアルの特性を適切に評価できる環境を整えています。この評価は、同社が指定した試験機関で実施されます。

マイクロプラスチック規制への対応



また、マイクロプラスチックについても、新たにEUで施行された規則(EU No. 2023/2055)により使用が制限されています。この規制の適用外となるためには、添加された素材の生分解性または溶解性を証明する必要があります。これらの試験はISO/IEC 17025またはGLP認証を受けた試験所で行うことが求められ、ケミトックスは国内においても数少ないISO/IEC 17025認定試験所としてこの体制を整えました。

提供されるサービス



ケミトックスが提供するサービスは以下の通りです:

  • - OECD TG 125に基づくナノマテリアル粒子のサイズ分析およびレポート発行
  • - マイクロプラスチックの生分解性試験および溶解性試験の実施(ISO 17025またはGLP認定による)
  • - EU REACH規則への対応に関するコンサルティング
  • - グローバルな化粧品規制に関するコンサルティングおよび試験実施(EU、米国、中国、ASEAN諸国向け)

規格・ガイドライン・分析方法の概要



ケミトックスでは、ナノマテリアルの測定に関しては、様々な分析手法を用いて行います。具体的な手法には、以下が含まれます:
  • - TEM(透過型電子顕微鏡)
  • - SEM(走査型電子顕微鏡)
  • - AFS(原子蛍光分光法)
  • - DLS(動的光散乱)

生分解性試験については、OECD及びISOの基準に基づいた数種類の試験が提供されています。これにより、化粧品に含まれる成分が環境にどのような影響を及ぼすかを具体的に評価できます。

ケミトックスの規模と信頼性



ケミトックスは1975年に設立され、東京都大田区に本社を構えています。代表取締役は中山紘一氏で、資本金は98百万円です。幅広い分野での試験評価とコンサルティングを展開し、特に化粧品分野においても多様なニーズに対応しています。

まとめ



化粧品業界は常に規制の見直しや新たな基準が制定され続けており、企業にとっては複雑であると同時にチャンスでもあります。ケミトックスの新サービスを活用することで、企業はEU市場での競争力を高めるとともに、持続可能な開発に寄与する製品の提供を実現できることでしょう。今後も注目が集まる物質規制の動きに、ケミトックスは柔軟に対応し続けることでしょう。


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