米沢市上杉博物館での特別な展示
米沢市上杉博物館(山形県米沢市)では、開館25周年を記念した特別展『上杉謙信と川中島合戦』が開催されます。これは、上杉謙信という 戦国時代に名を馳せた武将の歴史に焦点を当て、特に彼が関わった川中島の合戦にまつわる企画展です。そして、この展覧会の目玉として、国宝に指定されている「上杉本 洛中洛外図屏風」が特別展示されることになりました。
国宝「上杉本 洛中洛外図屏風」
「上杉本 洛中洛外図屏風」は、桃山期の著名な画家、狩野永徳によって描かれた一對の屏風です。天正2年(1574)、信長が上杉謙信に贈ったとされ、現在もその美しさと歴史的重要性で広く知られています。
この屏風は高さ約1.6メートル、左右それぞれ約3.7メートルのサイズを持ち、洛中(京都の中心部)と洛外(京都の郊外)の四季折々の情景を描写しています。画面には約2,500人の人々の生活や風俗が細やかに表現されており、当時の京都の豊かな文化を物語っています。
修復の経緯と手法
「上杉本 洛中洛外図屏風」は、平成7年(1995年)に国宝に指定された後、平成11年・12年には大規模な修理が行われました。しかし、経年劣化が進み、絵具層の剥離やひび割れが見受けられました。そのため、令和7年度には「ガバメントクラウドファンディング®」を用いて再度の修理が行われました。
修理作業は、文化財修理技術者によって、非常に繊細な手法で進められました。剥離した部分には膠を入れ、新しい糊を用いて浮き上がった部分を固定するなど、丁寧な作業が繰り返されました。この修復作業には、およそ6か月もの期間がかけられ、技術者は日々屏風に向き合い、次の世代に受け継がれる作品となるように努力しました。
開催概要
この特別展の開催期間は、2027年4月18日(土)から6月21日(日)です。特に国宝「上杉本 洛中洛外図屏風」の展示は、5月17日(日)までの期間限定ですので、この貴重な機会をお見逃しなく。
展覧会の入場料金は、大人800円(団体料金640円)、高校・大学生500円(団体料金400円)、小・中学生300円(団体料金240円)となっています。
詳しい情報を得たい場合は、米沢市観光文化スポーツ部文化課文化財担当まで。電話042-253-7076、メール
[email protected]、またはファックスでお問い合わせください。
この特別な展示で、上杉謙信と彼に秘められた歴史を直接体感してみてください。古き良き時代を感じさせる洛中洛外図屏風が、あなたを待っています。