医療的ケア児とご家族に贈る文化体験
最近、東京都府中市に位置する「ソイナース府中Port」にて、特別なクラシックライブが開催されました。このイベントは、株式会社Medi Blancaが運営し、医療的ケア児や重症心身障がい児、その家族に向けた音楽体験を提供することを目的としています。
背景
「すべての子どもとその家族、そして看護師が健やかに生きられるような社会をつくる」という理念のもと、ソイナースは小児専門の訪問看護サービスや障がい児支援事業を展開しています。行政や医療機関と連携し、医療的ケアの必要な子どもたちが、安心して音楽を楽しむことができる場を設けることは、なかなか実現が難しい課題となっています。
多くの医療的ケア児やその家族は、吸引や医療機器の使用、声を出すことへの不安から、一般のコンサートやイベントに参加しづらい状況がありました。そのため、音楽を通してより多くの人がつながり、楽しむことのできる環境を整えることが必要だという声が高まっていました。
イベントの内容
今回のクラシックライブには、一般財団法人100万人のクラシックライブの協力を得て、プロの演奏者が参加。ヴァイオリニストの間脇佑華氏と、ピアニストの竹内麻優氏による演奏が行われました。医療的ケア児とそのご家族がリラックスしながら音楽を楽しむための配慮がされ、会場の雰囲気はどこか温かみがありました。
参加者は、医療的ケア児8名とその家族、兄弟姉妹たちでした。プログラムには、「サライ」や「さんぽ」、ヴィヴァルディ作曲の『四季』から「春」、さらにはサン=サーンス作曲の『動物の謝肉祭』に出てくる「ライオン」や「白鳥」など、子どもたちに親しみやすい楽曲が並びました。
実際に演奏が始まると、音楽に合わせてリズムを取る子どもたちや演奏者に元気に応える兄弟の姿が見られ、イベント全体が楽しい雰囲気に包まれました。また、楽器の音の仕組みについても説明が行われ、参加者からは驚きの声が上がる場面もありました。この内容は、大人にとっても新たな発見を提供するものでした。
後半には、絵本の読み聞かせに電子ピアノの効果音を加えるプログラムも行われ、物語の展開に音楽が寄り添うことで、子どもたちの想像力がより膨らむ瞬間が見られました。音楽と物語が織りなす贅沢な時間は、子どもたちの心にも残る素敵な体験となりました。
今後の展望
ソイナース府中Portでは、今後も医療的ケア児や重症心身障がい児、そのご家族が地域社会の中で多様な体験や交流を楽しむための取り組みを続けていきます。また、利用希望者の方々には随時見学や相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
今回のイベントを支えてくださった寄付者の皆さまや、100万人のクラシックライブの方々、演奏者に感謝の意を表します。音楽を通じて生まれる笑顔や感動を大切にし、これからも活動を広げていきたいと思います。
100万人のクラシックライブ
一般財団法人100万人のクラシックライブでは、年間で100万人との音楽による感動体験を目指して全国各地で活動しています。演奏者との距離が近く、音楽を通じて新たなつながりを生むことを重視しています。
施設情報
施設名: ソイナース府中Port
所在地: 東京都府中市白糸台5-39-10 谷中商事ビル 1F
運営会社: 株式会社Medi Blanca
事業概要: 医療的ケア児や障がい児を対象とした児童発達支援、放課後等デイサービス
公式HP:
https://medi-blanca.co.jp/fuchu-port/