プライバシー時代の新しいデータ計測法「JENTIS」がついに日本上陸

デジタルビジネスの支援を行う株式会社ギャプライズが、サーバーサイドトラッキングツール「JENTIS」の国内提供を始めました。このツールは、最近のプライバシー規制の影響で「見えないデータ」が増えている中で、企業が持つ貴重なユーザー行動データの収集と分析を支援するために開発されたものです。

背景：見えないデータがビジネスに与える影響

現在、多くの企業が直面する問題は、各種ブラウザによるトラッキング制限や広告ブロッカーの普及によって、本来取得できるはずのデータが抜け落ちてしまうことです。特に、「分析ツールと実際の売上が一致しない」「SNSや動画広告の成果が過小評価される」といった課題が顕在化しています。これにより広告効果や顧客理解に深刻な影響を与えることになります。

「JENTIS」は、_Data Capture Platform（データキャプチャプラットフォーム）_のモデルを採用しており、プライバシーを重視しながらも、本来あるべき計測データを近づける技術としての役割を果たします。

JENTISの特長

「JENTIS」は従来のサードパーティークッキーに依存せず、ブラウザ制限や同意率低下の影響を最小限に抑えながら、安定してユーザーデータを収集できます。具体的には、サーバーでユーザー行動データを受け取り、必要に応じて匿名化したり、仮名化するなどの処理を行います。その後、Googleアナリティクス4や広告プラットフォームにデータを配信することが可能です。

主な特徴

1. 合法的なデータ取得: ユーザーのトラッキングを許可しなかった場合でも、必要最小限の匿名データを合法的に取得できます。
2. AIによるデータ補完: 同意ユーザーのデータを基に、欠損したコンバージョンをAIで補完します。
3. 一元管理: 基本的には1つのJENTISタグを設置するだけで、サーバー側でクレンジングしたデータを様々なツールに一括配信できます。

これにより、データ欠損の抑制や広告効果の最大化を実現することが可能となります。特に、広告プラットフォームに対して正確な報告が行えることは、入札や最適化の精度向上に寄与します。

導入により期待できるビジネスメリット

1. データ欠損の抑制: サーバー側で補完されることにより、より正確な計測が可能になります。
2. 広告効果の最大化: コンバージョンシグナルの欠損を解消し、広告の最適化が進む仕組みが整います。
3. 顧客の把握とAI活用: リピート顧客を正しく認識し、自社データをAIに活用してさらなる分析が行えます。

JENTISの導入プログラム

現在、株式会社ギャプライズではJENTISの導入を希望する日本企業向けに、実証実験プログラムを実施しています。このプログラムでは、既存のデータ測定環境とJENTISを並行稼働させることで、実際のデータ欠損や不整合を可視化し、企業が直面している課題を浮き彫りにします。

このような取り組みにより、多くの企業が透明性のあるデータに基づいた判断を行えるようになり、デジタルマーケティングのさらなる成長が期待されます。企業の皆様にもぜひこの機会を活用していただきたいと思います。