音楽が心の動きを科学で可視化する新研究
音楽は私たちの感情や心の健康にどのように影響を与えるのでしょうか。株式会社ViVidの代表取締役社長であり、ピアニストの渡辺恵未氏が、青山学院大学・野澤研究室と共に行った研究が、その問いに答える手助けをしています。この研究は、「
血行動態指標を用いた音楽認知療法の生理的効果の検証」というタイトルで、2026年にイタリアで開催される予定の世界音楽療法大会に採択され、現地で発表されることが決まっています。
音楽の科学的研究の必要性
近年、特にコロナ禍以降、メンタルヘルスや認知症予防が重要なテーマとして取り上げられています。しかし、音楽による効果を科学的に明らかにする研究はまだ十分ではなく、現場では感覚や経験に頼ることが多いのが実情です。今回の研究は、このギャップを埋める意義深い成果と言えるでしょう。
研究の成果:情動の波を可視化
この研究では、自律神経系の活動を反映する生理指標である鼻部皮膚温が測定され、音楽プログラムがどのように心に影響を与えるのかが明らかになりました。従来の音楽プログラムと、ViVidが開発した
インスパイアミュージックメソッドを比較したところ、後者ではリラックスと集中の間での“情動の波”が確認され、さらに感情状態のダイナミックな変動が観察されました。
国際的な評価
イタリアの音楽療法の専門家からも高い評価を受けており、音楽自体の力を中心に据えたアプローチとしての有効性が称賛されています。この評価は、日本国内で音楽家が主導する科学研究が進む重要な契機ともなり、さらなる発展を促すでしょう。
具体的な研究データ
前述の音楽プログラムの実施において、フィールド実験では高齢者2名、ラボ実験では若者12名が参加し、各参加者の鼻部皮膚温と血行動態が計測されました。実は、音楽療法の国際学会では採択率が約20~30%とされており、その中での採択は大変意義深いものとなります。
音楽家としての原点
渡辺氏は、クラシック音楽の演奏者としての枠を超えて、様々な価値観を持つ人々と関わり、多様な経験を通じて音楽の力を深く理解することに努めています。彼女のインタラクティブなアプローチは、感情を記録するだけでなく、共感することで新たな音楽体験を生み出します。
社会への展望
研究の成果は、教育や企業のメンタルヘルス、高齢者介護、地域コミュニティなど、様々な領域への応用が期待されています。このように、音楽が持つ可能性は広がっており、今後の国際的な専門家との連携がさらに進むことで、さらなる発展が見込まれています。
会社情報
株式会社ViVidは、神奈川県横浜市に本社を構え、音楽療法の研究や実践、国際交流を行う企業です。設立以来、心が動く瞬間に寄り添う音楽家として活動を続けており、今後の展開にも注目が集まります。
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