EY Japanの新サービス
2025-06-04 18:44:27
自然を守る新たなアプローチ!EY Japanの取り組みとは
目指す未来:自然保護と財務リターンの両立
EY Japanの気候変動・サステナビリティ・サービスチーム(CCaSS)が新たに提供を開始したアドバイザリーサービスは、東南アジアにおける自然保護活動と財務のリターン創出を同時に実現することに焦点を当てています。このアプローチは「自然に基づく解決策(NbS: Nature-based Solution)」と呼ばれ、さまざまなプロジェクトを通じて気候変動に対応しつつ、生態系の保全や回復にも寄与することを目指しています。
NbSプロジェクトの重要性
NbSプロジェクトでは、森林再生やマングローブの保全、持続可能な農業の推進など、多岐にわたる取り組みが行われます。これらのプロジェクトに参加することで、企業はCO2の排出削減と同時にカーボンクレジットの創出・販売による新たな収益機会を得ることが可能です。国際自然保護連合(IUCN)によると、2030年までに必要なCO2削減量の最大37%がNbSプロジェクトによって達成可能とされています。
近年、世界におけるNbSに対する投資額は急成長しており、2020年だけで約1,330億米ドルが投入されたとの調査結果もあります。これからの時代、自然環境を守りつつ、経済的な成長を追求するための手法として、NbSはますます注目されるでしょう。
東南アジアにおける取り組み
特に東南アジアでは、58%の熱帯林が保護の対象となる可能性があり、その活用によって年間835MtCO2eのCO2排出を回避できるという試算があります。EY Japanはこれらの地域でのNbSプロジェクトを推進するため、対象国の選定や事業候補のリストアップ、温室効果ガスの排出削減量や吸収量の算定を行い、各国の政策や法規制の動向を調査しています。
もちろん、自然災害リスクの評価及び事業の運営面でのリスクアセスメントも重要なポイントです。これにより、収益性と実現可能性を両立させるための具体的な戦略を策定します。
多様なステークホルダーとの連携
難易度の高いNbSプロジェクトを成功させるためには、投資家や政府機関、国際機関、地域財団など、さまざまなステークホルダーとの協働が不可欠です。EY Japan CCaSSは、こうした多様な関係者とのエコシステムを構築し、日本企業の持続的な成長をサポートしています。
コメント:自然資本への期待
EY CCaSSのAPAC地域リーダーである茂呂正樹氏は、『気候変動対策が進む中で、自然資本の力によるNbSへの期待が高まっています。これにより、持続可能なBiD戦略がますます実を結ぶことを期待しています。』と述べています。自然資本による解決策は、ただの選択肢ではなく、未来に向けた重要な鍵であると言えるでしょう。
まとめ
EY Japanの新たな取り組みは、自然の力を活用した持続可能なビジネス戦略を提供し、東南アジアの自然環境保護と経済成長を同時に実現するための重要なステップです。NbSの実現を通じて、未来の地球を守るために積極的に貢献していく姿勢が、今後のビジネスモデルにとって不可欠な要素となることでしょう。