新型分析システム導入
2026-06-23 11:59:13

東レリサーチセンターが新型分析システムを導入し創薬研究を加速

東レリサーチセンターが新たな分析システムを導入



東京・中央区に本社を置く株式会社東レリサーチセンター(TRC)は、業界初となる新型分析システムを導入しました。これは、ナノフロー液体クロマトグラフィーと高分解能質量分析計を組み合わせたものであり、主にタンパク質やペプチドといったバイオ分子の分析精度を飛躍的に向上させます。このシステムが搭載されたことで、生体試料に含まれる極微量成分の定量が格段に向上し、薬物動態解析やバイオ医薬品の品質評価においてもより信頼性の高いデータを提供できるようになりました。

背景:生体試料の分析が求められる理由


近年、抗体医薬やペプチド医薬などの新しい治療法が多数登場しており、それに伴いバイオ分子の正確な定量が求められる場面が増えています。これらのバイオ分子はその構造や挙動が複雑であり、時には極低濃度で存在することも多いため、これまでの分析技術では十分な精度を確保することが難しい場合がありました。特に薬効評価や安全性テストの場面では、高い再現性と精度を持った定量が必須となります。

新システムの特徴とその利点


TRCが導入したナノフロー液体クロマトグラフィーは、極低流量で成分を分離できるため、微量の成分を高感度で検出可能にします。また、高分解能質量分析計との融合により、複雑な生体試料の中から極微量成分を高精度で定量することが実現しました。これにより、低分子から中分子、高分子までの多様な分子を一貫して解析しやすくなっています。表に示したように、新システムは以下の項目において従来の技術を大きく改善しています。

項目 従来分析システム 新規分析システム
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感度 微量成分の検出に制約 極微量成分まで高感度に検出可能
分離性能 成分の重なりが生じやすい 複雑試料中でも高い分離性能を実現
微量成分の定量 再現性・精度に課題 高精度かつ高再現性で定量可能
対応分子範囲 主に低分子中心 低分子〜中分子・高分子まで対応
創薬への適用 薬物動態分野を中心に限定的 薬物動態・品質評価・バイオマーカー探索まで広範囲に対応

この新たな分析システムは、単なる性能向上にとどまらず、各段階における高付加価値データの提供を可能にし、創薬プロセスの意思決定をサポートします。

今後の展望と地域への貢献


TRCは今後もこの新型分析システムを活用し、さらなる微量成分解析サービスの高度化に取り組んでいく方針です。また、最先端の分析技術を導入することにより、製薬企業や研究機関のニーズに応じたサービスを提供し、医薬品開発の迅速化及び社会課題解決に貢献していく考えです。

用語の説明


  • - ナノフロー液体クロマトグラフィー:極低流量で成分を分離する分析手法。
  • - 高分解能質量分析計:高精度で分子の質量を測定するための機器。
  • - 生体試料:血液や尿など、生体由来の試料。
  • - 微量成分:極めて低濃度で存在する成分。
  • - バイオマーカー:疾患の診断や評価に利用される生体分子の指標。


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