紙の魅力を引き出す新感覚パッケージ「つぼみパッケージ」
贈る人も贈られる人も笑顔にするプロジェクトが始まりました。大阪に本社を置く株式会社高速オフセットが新たに企画したのは、「つぼみパッケージ」と呼ばれる、まるでお花のつぼみがゆっくりと花開くようなデザインのパッケージです。この取り組みは、同社が運営する「アイデアのアイデア」というプロジェクトの第13弾として発表されました。
「つぼみパッケージ」誕生の背景
贈り物は特別な瞬間を演出するための重要なアイテムです。しかし、その演出において「パッケージ」の重要性は意外に見過ごされがちです。高速オフセットは、開けるときのドキドキやわくわくをデザインで表現できないかと考え、このプロジェクトをスタートしました。「もらって嬉しい」「開けると心躍る」そんな特別な瞬間を紙で演出することを目指しています。
デザインの魅力
「つぼみパッケージ」は、外観はしっかりと閉じられた状態で、開ける前はまるでつぼみのようです。リボンを解くことで、徐々に花が開く様子を表現し、ゆっくりと展開していきます。このユニークな仕掛けは、一瞬で贈り物の価値を際立たせ、特別な体験を提供します。
使用されている素材
パッケージには、トレーシングペーパーを使用しています。花の部分はその透け感を活かし、淡い色合いが美しい仕上がりを実現しています。葉っぱの部分には、トレーシングペーパーと特殊紙「プリマN-FS」の2種類を使用。プリマN-FSでは、元々の地模様にデザインが印刷され、より自然な雰囲気に仕上がりました。
技術的な取り組み
今回の試作品は、2024年に導入された新しい枚葉機を用いて印刷を行っています。トレーシングペーパーへの着色や、エンボス調の特殊紙への印刷テストも行われており、制作過程における技術やアイデアの進化が伺えます。特に、トレーシングペーパーを使用したデザインは、軽やかで華やかな印象を与え、贈り物の一部としてお楽しみいただけます。
今後の展望
「つぼみパッケージ」は現在は試作品ですが、商品化に向けた商談も受け付けています。高速オフセットではオリジナルデザインや印刷についても相談を募集しており、新たなアイデアを形にする手助けをしています。クリエイターたちが抱く「こんな商品があったらいいな」という思いに応え、印刷やデザインの幅を広げることが目標です。
クリエイティブな未来へ
高速オフセットの「アイデアのアイデア」プロジェクトは、紙に夢や希望を載せることを大切にしています。なくてもいいけれど、あえて作ってみた製品たちは、日常の中に楽しさや驚きを与えてくれるものばかり。これからも紙とともに、新たな価値を追求していくことでしょう。
「紙があってよかった」と心から思えるプロダクトを生み出すための挑戦は続きます。新感覚「つぼみパッケージ」を通じて、皆さんの贈り物がさらに特別な瞬間となることを祈っています。