地球を守るオペラ『みづち』がついに始動!
2025年6月に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで上演される新作オペラ『みづち』の制作発表が、3月17日に行われました。このプロジェクトは、2025年に開催される大阪・関西万博を背景とし、環境問題に焦点を当てた「いのち・ちきゅう・みらいプロジェクト」の一環として進行しています。
いのち・ちきゅう・みらいプロジェクトとは
このプロジェクトは、流域の地域循環共生圏を意識しながら、地域と環境の調和を目指し、全国での展開を図っています。日本の伝統文化や芸術を通じて、環境問題への関心を高め、共生の精神を伝えることを目的としています。作家の丹治富美子が担当する台本や、作曲を手がけるのは、連続テレビ小説『マッサン』や大河ドラマ『西郷どん』を手掛けた富貴晴美です。
知られざる物語の魅力
制作発表では、丹治が「『みづち』は地球のバイブルである」とコメントしました。物語は、生命を大切に守るために人類がどのように生きるべきかを問いかける内容で、「龍神」や「大蛇」「みづち」といった日本の伝説がテーマに盛り込まれています。
今回のオペラにおいて、特にユニークなのは、女性作家が台本を、女性作曲家がオペラを書いたことです。演出を手掛ける岩田達宗は、女性の力に焦点を当て、物語の中心に位置づける点が特異であると強調しました。物語の主人公である小太郎を演じる小堀勇介は、「私たちの地球を守ろうというメッセージを込めて歌いたい」と意気込みを見せています。
豪華キャストと制作体制
指揮者にはNHK交響楽団の下野竜也が迎えられ、共演には声楽界の著名なアーティストが揃う豪華な制作体制が構築されています。出演者の中には、迫田美帆、黒田博、中島郁子などの多彩なキャストが名を連ね、物語を引き立てます。また、指揮者の下野は、「このオペラの持つ意味を世界中に届けることができれば良い」と期待を寄せています。
チケット情報
地球の叫びオペラ『みづち』のチケットは、チケットぴあなどで好評発売中です。全席指定で、SS席は13,000円、S席は11,000円、A席は8,800円、B席は7,700円、学生席は3,000円と、さまざまな価格帯が用意されています。観客には、琵琶湖畔での舞台を通じて、日本の美しい伝統文化を体験していただけることでしょう。
イベント詳細
- - 日時: 2025年6月28日(土)14:00開演、6月29日(日)15:00開演
- - 会場: 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
終わりに
新作オペラ『みづち』が持つメッセージは、単なるエンターテインメントを超えた環境意識の啓発です。ぜひ、この特別な舞台をご覧いただき、私たちの地球を守るために何ができるかを考えるきっかけにしていただければ幸いです。