VOW WOWが魅了した特別な夜
2024年、再び注目を集める伝説のバンド、VOW WOWが1月16日に東京ガーデンシアターで開催したライブ『The 40 Years of VOW WOW Ⅲ Celebration』。このライブは、1986年にリリースされた3rdアルバム『Ⅲ』の40周年を祝うための特別なイベントでした。バンドの結成以来の歴史に灯をともすこの夜、彼らの音楽の力強さと感動を深く知る機会となりました。
このライブはWOWOWで3月22日午後9時から独占放送・配信され、バンドの足跡を辿るかのような内容が展開されます。日本のHM/HRシーンに多大な影響を与えた『Ⅲ』の名盤が再びクローズアップされ、観客はその音楽的旅に心震わせることでしょう。
特別なスターティングアクト
ライブは、神秘的なシンセサウンドが会場に広がる中、壮大なコーラスが響くシーンから始まりました。ステージには、山本恭司(ギター)や人見元基(ボーカル)、厚見玲衣(キーボード)らが現れ、観客の高鳴る期待を一気に煽ります。さらに、サポートには永井敏己(ベース)が参加し、山本恭司の息子、山本真央樹(ドラム)が新たに加わりました。この世代交代が象徴するのは、時を超えた継承と革新の融合です。
最初のサウンドが会場を揺らす
ライブは、セカンドアルバム『CYCLONE』から「Hurricane」でスタート。パワフルなドラムにのせて、山本のギターが激しく鳴り響き、熱狂的な空気が一瞬で生まれます。そして、続けて『Ⅲ』からの「Doncha Wanna Cum」が演奏され、ヘヴィなリズムにノスタルジックなニュアンスが融合。山本のギターが響く中、観客もさまざまな感情を揺り動かされます。
アルバム『Ⅲ』の深みを掘り下げる
「Night By Night」では、強烈なシンコペーションとともに観客が一体化し、掛け合いのコーラスが会場の熱気をさらに高めます。この曲はVOW WOWのメロディセンスが濃密に表れた佳作であり、観客に深い感動をもたらしました。
一方、厚見が作曲した「Born To Die」では、ダークな感触とともに壮大な世界が展開。山本恭司のギターソロは、まるでオペラのような劇的な演奏で、聴く者を圧倒します。
新たな幕開けとともに
特に目を引くのは、第二部のオープニングで披露された「Break Down」。新たな名義で活動をスタートさせたVOW WOWの意義が感じられる瞬間です。ライブはエネルギーと共に進化し、名曲たちが次々と演奏されます。「Nightless City」や「Shot In The Dark」など、楽曲の存在感が強まるにつれて、会場の熱も一段と高まっていきます。
未来へ繋がるライブの記憶
このライブは、VOW WOWの過去の栄光を振り返るだけでなく、今現在も続いている伝説としての姿を改めて焼き付けました。『The 40 Years of VOW WOW Ⅲ Celebration』という言葉が示すように、彼らは確実にその伝統を引き継ぎながらも、新しい波を作り出しているのです。熱狂の中で響く彼らの音楽は、未来へと繋がる扉でもあり、新たな挑戦の始まりを告げています。
次回放送では、その模様をぜひお見逃しなく。
文:黒田隆憲
写真:森島興一・由美