万博での笑いの力
2025-11-13 15:32:27

「笑い」と健康の関係をデータで証明した万博の取り組み

笑いと健康の新たな関係を探る



2025年に大阪で開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)。その中で、吉本興業が出展した『よしもとwaraii myraii館』では、来館者の感情や表情をAIを用いて分析する大規模な実証実験『Smile Log』が行われました。この取り組みは、エンタメとしての「笑い」が人々の心身に与える影響を科学的に明らかにすることを目指しており、来館者から得たデータに基づきます。

笑いがもたらす感情の変化


この実証実験では、来館者の入退館時やコンテンツ観賞の前後での感情分析が行われ、心拍変動や体動のデータに基づいて感情の状態が測定されました。感情分析の結果、リラックスした状態を感じた来館者は71%に達し、『よしもとwaraii myraii館』での笑いが癒しにつながる可能性が示唆されました。また、特定のコンテンツによって感情の変化が見られ、『Comedy show』では「ワクワク」が7%、『〇〇のアシタ』では「リラックス」が8%も上昇しました。一方で、「ヘトヘト」や「ストレス」を抱える来館者の存在も見受けられ、今後は笑いを通じてこれらの問題をどのように軽減できるかが大きな課題となります。

笑顔の検知とその意義


また、笑顔の検知にもAI技術が活用され、来館者から自然な笑顔を収集しました。総計で10,275,874回もの笑顔が記録され、その中で特に訪問者が集中する日曜日に多くの笑顔が見られるというデータも得られました。これは、周囲の人が笑っているとつい自分も笑顔になるという相乗効果が働いている可能性を示唆しています。

ギネス認定による意義


実は、この実証実験において集められた笑顔の数が1,000万回を超えたことで、『よしもとwaraii myraii館』は「単一イベントにてAIで検知された笑顔の最多数」としてギネス世界記録に認定されました。このことは、笑いがどれほど多くの人々にポジティブな影響を与えるかを数値的に証明したといえるでしょう。

感情分析の未来


大嶽浩司教授は、この実証実験を通じて得られたデータは単なる数値ではなく、笑いが人々のウェルビーイングにどのように貢献できるかを示す重要な証拠だと語っています。感情のポジティブな変化をもたらす「笑い」の力をデータで証明したのは、今後の笑いと健康プロジェクトの進展に大いに寄与するものとなるでしょう。

笑いの力を伝えるこれから


吉本興業は、これまでの110年以上の歴史を活かし、「笑い」の持つ可能性をさらに探求していく考えです。今後も、笑いが単なる娯楽としてだけでなく、心の健康に寄与できる存在として位置づけられる社会を目指して、様々な取り組みを続けていくことでしょう。心のコンディションを整えるために、ぜひお笑いコンテンツに触れてみてください。


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