ランクル開発責任者が語る名車の誕生秘話と情熱
トヨタ・ランドクルーザー、通称ランクルは、世界中で愛され続けている名車の一つです。その魅力は単にデザインだけでなく、安心感や耐久性に裏付けられています。このほどBS日テレで放送される「おぎやはぎの愛車遍歴」では、ランクルの開発責任者を務めた小鑓貞嘉氏がその制作背景や秘話を語ります。
小鑓貞嘉のランクルへの情熱
小鑓氏は1985年にトヨタに入社し、約40年間のキャリアの中で30年間もランクルに携わったまさに“Mr.ランドクルーザー”。番組では、彼が振り返るランクルの歴史やその魅力が語られます。特に、ランクルがどのように誕生し、進化を遂げてきたのか、興味深いトリビアを交えて紹介されることでしょう。
記念すべきランクルの誕生は1951年。最初のモデルであるBJシリーズは、そのフォルムから明らかに軍用車でした。しかし時代と共に一般ドライバーのニーズへとデザインが変容しました。この変化こそが、名車へと続く道を切り開いたのです。
名車の歴史を辿る
番組では、過去の重要なモデルとして40シリーズが取り上げられます。このモデルは1980年からの24年間にわたり販売され、世界中で100万台以上も製造されました。MCのおぎやはぎとともに、小鑓氏はランクルにまつわる悲喜こもごものエピソードを語ります。特に、矢作が手に入れられなかった青春の1台のエピソードは思わず笑いを誘います。
全体を通して、ランクルの最大の宿命ともいえる「壊れない車」を生み出すための独自の検査基準についても触れられます。また、過酷な環境での実車試験を通じての厳しい評価を行っていることも明かされ、感心させられること間違いなしです。
70シリーズ復活の秘話
さらに、中世に当たる1980年代には70シリーズが登場。新時代の四駆をリードし、時代の変化に応じたスタイルへと進化しました。しかし、70シリーズは2004年に日本での販売を一時終了。しかし、小鑓氏の情熱によって、10年後に復活を果たします。「僕がいなかったらなかった」という復活劇の裏には、役員を説得する巧妙な作戦があったのです。具体的には、50~60人いる役員たちにどうアプローチしたのか、その詳細にも興味が引かれます。
次世代へのメッセージ
最近、開発責任者の座を降りた小鑓氏ですが、ランクルの未来に向けたメッセージを次世代の開発者たちに託します。「変えずにブレずに進化していくのがランクルの世界」という言葉は、そのまま彼自身の情熱や信念を表しています。次回の放送では、ぜひその姿を見逃さないように心に留めておきたいものです。
番組の詳細は、公式サイトやSNSをチェックしてみてください。自動車ファンにとって、ランクルの魅力を改めて知ることができる貴重な機会が待っています。