データセンターの拡張
2025-08-28 14:19:09

アジア太平洋地域におけるデータセンターの拡張状況とは

アジア太平洋地域におけるデータセンターの拡張状況



グローバル不動産サービスのリーダー、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は、アジア太平洋地域のデータセンターに関する最新レポートを発表しました。このレポートは、2025年上半期におけるデータセンターの運用状況、容量、そして市場動向について詳しくまとめられています。

データセンター市場の概要



アジア太平洋地域では、東京、シンガポール、シドニー、ムンバイ、香港、中国の主要な8都市を中心に、市場が成長を続けています。また、バンコク、デリー、台北、オークランド、マニラ、ホーチミンの6つの都市も含まれ、地域的な多様性が見られます。

現在、この地域での稼働容量は12,634MWに達し、上半期には2,282MWの開発が新たに進行中です。これにより、開発パイプラインは合計16,620MWに増加しています。このデータは、アジア太平洋地域のデータセンター市場が依然として活発であることを示しています。

特に注目すべきは、新規開発プロジェクトにおいてAIワークロード対応の設計が導入されている点です。これにより、将来的な技術革新にお応えるための柔軟性が確保されています。

投資の動きと地域特性



データセンターの拡張には、積極的な資金調達や新しい開発用地の確保、さらにはプライベート・エクイティによる買収が後押しされています。特にタイとマレーシアにおいては、新規計画の64%が集中しており、タイの計画容量は193%も増加しました。ただし、この急激な増加はもともとの基準が低かったためとも考えられます。

マレーシアも70%の増加を記録しており、両国のデータセンター市場がいかに活発な動きを見せているかが分かります。2025年末までには、さらに1,400MWの新たな容量が開発中であるとのデータもあります。これにより、総稼働容量は14ギガワットを超える見込みです。

市場規模のランキング



現在の運用能力に基づくと、アジア太平洋地域で最大の市場は中国本土で、4.6GWの容量を誇っています。続いて、日本が1.5GW、オーストラリアとインドがそれぞれ1.3GW、シンガポールが1.0GWと続きます。このように、地域ごとの特性が市場に影響を与えていることが伺えます。

まとめ



C&Wのレポートが示すように、アジア太平洋地域のデータセンター市場は依然として急成長中です。各国での設備投資が活発に行われており、今後もさらなる発展が期待されます。これからの動向にも注目し、テクノロジーの進化に伴って変わりゆく市場の様子を見続ける必要があります。

詳細なレポートはC&Wの公式ウェブサイトからダウンロード可能で、データセンター市場の全体像を知るための貴重な資料と言えるでしょう。

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。