英国ロイヤルバレエ団 ソリスト、中尾太亮さんインタビュー
バレエの崇高な世界で、多くの心をつかんでいる中尾太亮さん。彼は現在、英国ロイヤルバレエ団のソリストとして活躍しており、2025年の『バレエアンサンブルガラ』では『くるみ割り人形』を披露します。今回、彼の歩みや作品への思いを伺いました。
バレエを始めたきっかけ
中尾さんが初めてバレエに触れたのは、7歳の時。愛媛バレエアカデミーで舟見玲子や村上明子、河島真之氏の指導を受け、決して簡単ではなかったバレエの道を歩み始めました。バレエを始めた理由を尋ねると、「楽しさと共に感動できる表現力に魅力を感じた」ことがきっかけだと語りました。
英国ロイヤルバレエ団への道
中尾さんは、2014年にフルスカラシップでドイツのマンハイム音楽大学に移籍し、2017年にはローザンヌ国際バレエコンクールで第三位に輝きます。その後、英国ロイヤルバレエスクールに進学し、2018年に正式にロイヤルバレエ団に加入しました。この成功の鍵は、彼の努力と情熱に他なりません。
バレエ団での生活
バレエ団での生活は決して華やかばかりではありません。「毎日の練習や公演に向けた準備が大変だけれど、お互いに支え合いながら励まし合っている」と中尾さんは語ります。イギリスでの生活にも慣れてきた彼ですが、文化の違いや言語の壁に最初は苦労したとのことです。ただ、「その経験が今の自分を形作っている」とポジティブな姿勢を示しました。
『くるみ割り人形』の見どころ
彼が今回踊る作品、『くるみ割り人形』への思い入れも深いです。「この作品はクリスマスの魔法を体現している。特に雪の情景は、仲間たちと一緒に息を合わせることが求められるので、見どころの一つだ」と魅力を紹介してくれました。また、オーディエンスとの一体感や、作品に対する愛情が舞台上での表現にどう影響するかを心待ちにしています。
公演の詳細
2025年7月27日(日)に大阪で開催される『バレエアンサンブルガラ』では、プロのダンサーたちと未来のプロを目指すダンサーたちが共演します。特に第2部では『くるみ割り人形』の「雪の情景」と「お菓子の国」が披露されるとのことで、多くのバレエファンにとって見逃せないイベントです。
まとめ
中尾太亮さんの物語は、努力と情熱が如何に人を引き寄せ、舞台での表現に深化をもたらすのかを教えてくれます。興味を持った方は、ぜひ公演を観覧し、彼の舞台を直接体験してみてください。彼のさらなる活躍を応援し、バレエが持つ美しさと感動を共に感じましょう。