栃木県佐野市がクマ出没情報をマップで可視化した取り組み

佐野市がクマ出没情報をマップで可視化！

最近、全国的にクマの出没が増え、多くの自治体が住民への迅速な注意喚起や情報の共有に苦慮しています。この流れに乗り、栃木県佐野市も住民の安全を最優先に考え、ウフルの協力の下、クマ出没情報をマップ上で可視化する新機能を追加しました。この取り組みは、「さのスマートセーフマップ」と呼ばれる防災・生活支援サービスの一環として実施されています。

さのスマートセーフマップとは？

「さのスマートセーフマップ」は、佐野市が市民に向けて提供する防災情報システムです。このプラットフォームでは、AEDの設置場所や診療所、さらに浸水想定区域や避難所など、様々な情報がデジタルマップ上に表示されます。住民はスマートフォンやPCを使用して、必要な情報を手軽に確認できるのが魅力です。

クマ出没情報の追加

今回の新しい機能では、住民から寄せられたクマの目撃情報がマップ上にアイコンで表示されます。このデータは、目撃された日時や位置情報を基に整理されており、リアルタイムで市民が出没状況を把握できるようになります。これにより、各家庭での安全対策や行動判断が促進され、クマとの遭遇リスクを軽減することが期待されます。

市民は、佐野市の公式LINEやウェブサイトからこのマップにアクセスでき、具体的な出没情報を簡単に確認できます。これによって、地域コミュニティ全体での情報共有が進み、いざというときの助けになります。

ウフルの役割と今後の展望

ウフルは、佐野市のスマートシティの推進に関与し、具体的には2022年からこのプロジェクトに参加しています。同社は、デジタルマップ「elcompath（エルコンパス）」などの先進的な技術を活用し、地域のDX（デジタルトランスフォーメーション）を支援しています。この取り組みにより、ウフルは全国40以上の自治体と協力し、地域課題の解決に寄与しています。

今後もウフルは、住民の視点を重視しながら、全体的なソリューション提供を通じて持続可能な社会の実現に向けた挑戦を続けていく予定です。また、「さのスマートセーフマップ」は、市民からの通報機能も含まれており、行政と市民が一緒に防災・安心なまちづくりを進めるための重要なツールとなっています。