WAAM事業開始
2026-05-19 13:16:41

ダイヘンが国内初のWAAM事業を開始、金属3Dプリンティングの革新を目指す

ダイヘンが新たに始める金属3Dプリンティング事業



ダイヘンは、国内初となるアーク溶接技術を駆使した次世代の金属積層造形「WAAM」(ワイヤ・アーク・アディティブ・マニュファクチャリング)事業をスタートしました。この技術を用いることで、船舶やエネルギー産業、建設機械、さらには航空・宇宙関連に至るまで、さまざまな大型構造物の製造が効率的かつ低コストで実現できるようになります。

WAAM事業の背景と目的



製造現場は現在、グローバル化によるサプライチェーンの複雑さや、気候変動に伴う新しい環境規制、労働力不足といった課題に直面しています。それに応じて、従来の工法ではなく、金型が不要で材料ロスも少ない金属3Dプリンティング技術の利用がますます注目されています。

金属3Dプリンティングの中でも、PBF(パウダー・ベッド・フュージョン)方式は広く知られていますが、その高コストや安全管理の問題、大型構造物への適用が難しいという欠点も抱えています。一方で、WAAMは、高い生産性と低コストが魅力で、大型金属部品の製造に特に適していると期待されています。しかし、入熱による変形や再現性のばらつきが課題となっており、品質の安定化が重要な焦点です。

ArcBuilder 3Dによる解決策



ダイヘンは、この課題を解決するため、独自のアーク溶接技術と高精度のロボット制御技術を組み合わせた金属積層造形システム「ArcBuilder 3D」を開発しました。このシステムは、主要な機器を自社開発し国内で製造することで、信頼性の向上と迅速なサポートを実現しています。また、溶接に関する専門的な知識を生かして、受託造形サービスも提供し、金属積層造形の普及を目指しています。

事業展望



ダイヘンはこの新事業を通じて、日本国内市場をしっかりと開拓し、来年度以降には欧米市場にも進出を図る計画です。2030年には売上高100億円の達成を目指しています。

ArcBuilder 3Dの特徴



1. 高能率金属積層造形システム: ダイヘンが開発した交流シンクロフィード溶接技術を採用。
- 高速かつ低温での造形が可能。
- 品質の不良を防ぎ、冷却時間を大幅に短縮。
- 多様な材料に対応した柔軟な造形が実現。

2. 受託造形サービスの提供: お客様が3Dデータを持ち込めば、試作品の造形を請け負うサービスを展開。
- 専属の技術サービス員によるワンストップ対応。

3. 販売計画: 2026年5月29日より受注を開始し、初年度の販売目標は20式を予定。

ダイヘンのWAAM事業は、製造業界に革新をもたらし、次世代のものづくりを支える重要な一歩となるでしょう。今後の展開に期待が高まります。


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