訪日外国人の旅行マナーと日本人の旅行習慣に関する調査結果
株式会社クロス・マーケティングが2026年2月に行った「旅行に関する実態・意識調査」は、日本人の旅行行動や、訪日外国人観光客に寄せられる期待と懸念を浮き彫りにしました。この調査は、全国の男女3,000名を対象に実施され、旅行の実施率や実施者の平均回数、さらに各年代の旅行に関する考え方や行動パターンを分析しています。
旅行の実施率に見る日本人の旅行習慣
直近1年間における「日帰りの旅行・レジャー」の実施率は49%、一方で「宿泊を伴う国内旅行」は50%という結果が示されました。それぞれの実施者の平均回数は、日帰りが4.2回、宿泊旅行が2.8回となっています。特に60代の世代では、これらの実施率が高い傾向にあり、成熟した世代の旅行意欲が垣間見えます。
旅行先での過ごし方
調査では、「旅行先ではのんびり過ごしたい」という意見が74%と高評価を得ており、地元の食材や名物料理を楽しむことに重きを置く人々も多いことが分かりました。加えて、宿泊先を選ぶ際には食事の美味しさを重視する傾向が強いことから、日本人にとって食文化が旅行体験の重要な要素であることがうかがえます。
また、旅行の計画に関しては66%の人が事前に調べ、綿密な計画を立てることを好むと答えていますが、特に若年層では柔軟な行動を好む傾向が見られました。このように、世代によって旅行スタイルに違いがあり、若い世代の方が自由なスタンスを持っていることが示されています。
今後訪れたい観光地
今後の訪問希望地としては、日帰りでのテーマパークや温泉、観光地の食べ歩きなどが挙げられており、宿泊旅行では北海道や沖縄、京都、東京を希望する人が多いとされています。海外旅行では、ハワイや台湾、韓国、イタリア、アメリカ、フランスといった人気の旅行先が名を連ねました。
訪日外国人観光客への意見
訪日外国人観光客の受け入れについては、ややネガティブな印象を持つ人も多いようです。「文化遺産への落書きはやめてほしい」や「禁煙場所での喫煙をやめてほしい」といった意見があり、観光地のマナーを遵守してもらいたいという声があります。調査によると、4割の人が観光地の混雑を避けたいという懸念を持っていることが分かり、観光地における混雑問題が改善されることが求められています。
まとめ
総じて、日本人の旅行に対する意識は成熟しており、旅行を通じた食文化の重視や、若年層の自由な旅行スタイルが目立ちました。同時に、訪日外国人に対しては、文化の尊重とマナーを厳守することを期待する声が強まっており、向こう数年の観光業における課題として注目されることでしょう。今後の旅行業界は、観光客の行動とニーズを敏感に察知し、その変化に応じて適切なサービスを提供することが求められています。