ソリトンとLogStareが進める次世代セキュリティ技術連携

株式会社ソリトンシステムズとLogStareは、サイバーセキュリティの向上を目的として技術提携を結びました。この連携により、ソリトンの多要素認証サービス「Soliton OneGate」が出力するログが、LogStareの次世代マネージド・セキュリティ・プラットフォームで効果的に収集・分析されることが可能になりました。これにより、ユーザーはより安全で安心できる運用環境を享受できるようになります。

背景とサイバーセキュリティの現状

サイバー攻撃の脅威が増大する中、リモートワークの普及が進んでいます。この背景から「ゼロトラストセキュリティ」のアプローチが注目されています。ゼロトラストとは、「何も信頼しない」という理念に基づき、多段階での認証を求め、セキュリティを一層強化する手法です。しかし、この手法により認証ログが増えるため、それを適切に管理し迅速にインシデントに対応する仕組みも求められています。

このようなニーズに応えるため、SIEM（Security Information and Event Management）技術が不可欠です。SIEMは、複数のシステムやデバイスからのログを集約し、脅威を検知、インシデントに迅速に対応するための強力な基盤を構築します。今後、SIEM技術の重要性はますます高まっていくでしょう。

技術提携の概要

ソリトンの「OneGate」は、ゼロトラストセキュリティを実現するためのクラウドサービスで、多様なシステムやサービスとの連携が可能です。OneGateの役割は、アクセス時の成功や失敗を記録し、アカウントやデジタル証明書の管理に関するログを残します。最近のバージョンアップには、安全な暗号化通信を使用してLogStareにログを転送する新機能が追加されました。

一方、LogStareは、統合的なログ管理とセキュリティ運用を実現するクラウドサービスです。OneGateから転送されたログをリアルタイムで分析し、不審な挙動や異常アクセスの兆候を捉え、適切なアラートを生成します。この連携により、ログ管理の一元化が実現し、企業のセキュリティ負担軽減が期待されます。

未来への展望

ソリトンは、LogStareとの強力なパートナーシップを築くことで、さらなる技術連携を推進していく方針です。変化するビジネス環境に適応しながら、OneGateの機能強化にも注力し、ユーザーのニーズに応じた安全で快適な認証プラットフォームを提供することを目指しています。

企業概要

株式会社LogStareは2020年に設立され、AIによる精度の高いログ管理サービスを提供しています。多様な業種で利用され、5600人以上のユーザーを誇る純国産のマネージド・セキュリティ・プラットフォームです。

一方、株式会社ソリトンシステムズは1979年に設立され、常に新たな技術トレンドを追い続けてきた先駆的な企業です。ITセキュリティやサイバー対策に取り組む一方で、高精細映像伝送や遠隔操作技術の開発にも注力しています。

今後の技術革新とパートナーシップによる相乗効果に期待が寄せられます。