第25回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞が発表
2025年度の第25回「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」の受賞作品が、早稲田大学によって決定された。この賞は、社会的使命を自覚した言論人の育成を目的とし、2000年に創設された。これまでに数多くの優れたジャーナリストを輩出してきた早稲田大学は、言論の自由を守るために貢献していくことを理念としている。
受賞作品の紹介
今回の大賞には、公共奉仕部門から2作品、草の根民主主義部門から1作品が選ばれた。また奨励賞には2作品が選出され、それぞれの寄与が評価された。受賞作品は次の通りである。
【大賞:公共奉仕部門】
1.
兵庫県知事選等めぐるキャンペーン報道
受賞者: 村瀬健介(TBSテレビ「報道特集」)
この作品は、SNSと選挙の関係を深く掘り下げ、誹謗中傷の広がりについて考察している。
2.
移民・難民たちの新世界地図
受賞者: 村山祐介(書籍:新潮社)
ウクライナ発の難民問題を中心に、新たな社会を見つめた視点が評価された。
【大賞:草の根民主主義部門】
3.
映画「能登デモクラシー」
受賞者: 五百旗頭幸男(石川テレビ放送)
地域の民主主義に焦点を当てた作品であり、劇場での公開が話題となった。
【奨励賞:公共奉仕部門】
4.
被爆80年企画「ヒロシマドキュメント」
受賞者: 岡田浩平(中国新聞)
このドキュメントは、広島の歴史とその記憶を次世代に伝える意義が評価された。
【奨励賞:草の根民主主義部門】
5.
鍬を握る満蒙開拓からの問い
受賞者: 島田隆一(信濃毎日新聞社)
農業を通じて政治について考察する深い内容が印象的であった。
授賞式の詳細
授賞式は、2025年12月4日(木)に早稲田大学の大隈記念講堂で開催される予定で、入場は一般の人々も可能であり、社会人や学生が集う機会となる。
ジャーナリズム大賞の意義
早稲田大学は、この賞を通じて、自由かつ開かれた言論環境を育てることを目指している。社会の中で高い理想を掲げ、公正な議論を展開できる人材を育成することが、今この時代における重要な使命となっている。
公式ウェブサイトには詳細情報が掲載されているので、興味のある方はぜひ訪問してみてほしい。これからも、自由で多様な意見が融合し、健全な民主主義が育まれていくことを願っている。