アルバルク東京ユースとつくりおき.jpが始めた栄養サポートプログラム

アルバルク東京ユースとつくりおき.jpが始めた新たな栄養サポートプログラム

2025年7月29日、プロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」のユース選手を対象に、株式会社Antwayが提供する手作りおかずの宅配サービス「つくりおき.jp」との連携による栄養サポートが始まりました。この取り組みは、育成世代のアスリートが抱える「栄養不足」や「家庭での調理負担」といった問題に直面し、練習後すぐに必要な栄養を摂取できる新たなモデルを構築するものです。

背景と目的

成長期にあるアスリートたちにとって、トレーニング後の栄養摂取はパフォーマンス向上や体調管理に不可欠です。しかし、多くの家庭では、練習が終わる時間が遅くなってしまうため、栄養バランスの取れた食事を用意することが難しくなっています。調査によると、親たちは「作る気力が出ない」「メニューを考えるのが面倒」「栄養バランスが心配」といった悩みを抱えています。

今回はその悩みを解消するため、選手が練習を終えてからすぐに温かい食事を摂れる仕組みを整えました。「つくりおき.jp」が提供する冷蔵惣菜セットは、選手たちが帰宅する前にトレーニング施設に届けられます。これにより、選手たちは練習後30分以内に栄養を摂取できるため、トレーニングの成果を最大限に引き出すことが期待されています。

新たな栄養サポートの実施内容

このプログラムでは、トヨタ府中スポーツセンターで行われるアルバルク東京ユースの練習に合わせて、管理栄養士が監修した惣菜セットを提供します。具体的には、練習終了時に直接届けられ、温かい状態のままで食べられる仕組みです。

選手の伊藤昊太さんは、「これまでは練習後におにぎりだけでしたが、今回から主菜と副菜が加わったことで、体づくりに大きく役立っていると感じます」と話します。また、小山蒼日さんも「練習後の食事が楽しみになりました。美味しい料理を食べて、Bリーガーを目指したいです」と期待を寄せています。

取り組みの意義と期待される効果

アルバルク東京の荒尾裕文氏は、「特別な栄養管理ではなく、日常的に多様な食材に触れ、自分の食事を選ぶ力を養うことが大切」と指摘しています。このプログラムは、栄養だけでなく、食育の一環としても重要視されています。

選手たちが十分な栄養を摂取することで、パフォーマンスや体調が改善されることが期待されています。さらに、家庭側にも遅い時間の調理や片付けにかかる負担が減り、親子の交流やリラックスした時間を持ちやすくなることが見込まれています。