2026年7月8日、徳島県神山町にある神山まるごと高等専門学校で、「起業家講師 Night」というイベントが開催されました。このイベントには、株式会社グリーンエナジー&カンパニーの代表取締役社長である鈴江崇文氏が登壇しました。神山まるごと高専は、地域づくりや新しい働き方を促進し、全国的に注目されている学校です。そこでは、未来を担う若者たちが自らの手で新しい価値を創出できるような教育を受けています。
「起業家講師 Night」は、こうした学生たちに向けて、社会に新しい価値を提供する起業家を招き、彼らの経験や知識を共有するイベントです。鈴江氏は、自己のキャリアや起業に至る経緯、さらにはグリーンエナジー&カンパニーが進める再生可能エネルギー事業について講演しました。
鈴江崇文の経歴と起業への道
鈴江氏は、大学で建築を学んだ後、大手ハウスメーカーに勤務し、住宅づくりの第一歩を学びました。しかし、「今しかできないことをやろう」という思いから、バックパックを背負い、世界各地を旅することに。帰国後は、地元徳島での事業再生に携わり、苦しい経営状態からの再建を経験しました。
その後、こうした経験をもとに起業し、グリーンエナジー&カンパニーを設立しました。創業以来、事業の方向転換や組織づくりに挑戦し続け、現在では上場企業として成長を遂げています。
再生可能エネルギーの新たな価値
鈴江氏は講義の中で、再生可能エネルギーがただの「環境設備」ではなく、投資対象としての価値、すなわち「グリーンな資産」として捉えることが重要であると強調しました。多くの人が再生可能エネルギーを「大企業が取り組むもの」として受け止めがちですが、個人や地域が参加できる仕組みを作ることを目指しています。
彼のビジョンは「1000万人が『自分で使うエネルギー』を『自分で創る』社会を実現する」ことであり、ソーラー発電や蓄電の仕組みを個人の手に委ね、エネルギーの価値を広げる試みです。これにより、エネルギーが単なる消費物ではなく、経済的な価値を持つ資産として形成されることを期待しています。
地域課題の解決への取り組み
再生可能エネルギーから得られる収益を地域課題の解決に活用する方法も考察されました。例えば、太陽光発電からの収益を利用して住宅ローンの支払いや地域の公共インフラに活かすことができれば、地域の社会構造が大きく変わる可能性があります。このように、学生たちには経済的価値が生まれる仕組みを作ることが、再生可能エネルギーを普及させるキーポイントであることが伝えられました。
学生との対話で深まる理解
講義後の質疑応答では、学生たちから多くの鋭い質問が寄せられました。例えば、太陽光発電による環境への影響についての疑問では、鈴江氏は自己の体験を交えながら、環境保護を意識したプロジェクトの重要性を説明。さらに、社会的な利益と企業の持続性についても話し、地域密着型の企業としての目標を明確化しました。
鈴江氏は、最後に学生たちに向けて「世の中はチャンスであふれている。ここで学び、チャレンジすれば道は開ける」とメッセージを送りました。この言葉には、彼自身の豊かな経験に裏打ちされた自信が表れています。
今後の展望
グリーンエナジー&カンパニーは、今後も教育機関との連携を強化し、地域社会の発展や持続可能な未来の実現に貢献することを約束しています。地域が新しいエネルギーの創造に関与することで、社会全体の地盤が強化されることに期待が寄せられています。持続可能な未来を築くための取り組みは、今後も続いていくことでしょう。