日本青年会議所が新たな5年計画を策定
公益社団法人日本青年会議所(以下「日本JC」)は、このたび2026年から2030年にかけての「中期運動方針」を策定したことを発表しました。この方針は、急速に変化する現代社会において青年会議所が進むべき方向性を示し、全ての会員が共通のビジョンに基づいて活動できるようにすることを目的としています。
中期運動方針の背景
近年、私たちの社会は不安定な状況が続き、資本主義の在り方についての問いがなされています。経済の成長が鈍化し、国際的な競争力が低下する中で、日本JCはこの変化に対して何ができるのかを考えました。その結果、青年会議所の活動には明確な理想が求められ、それによって会員全体が一丸となることが必要であると認識しました。
策定の目的
この中期運動方針の目的は、日本JCが全国にある666の地域青年会議所との連携を強化し、各地での活動の効果を最大化することです。また、日本JC自らの方向性を見出し、その活動が会員や地域社会にとって有益なものであることを目指しています。
5年という期間の意義
これまでは10年ごとに「長期運動指針」を策定してきましたが、コロナ禍以降の激しい社会変動を受け、リスクの軽減と柔軟な対応を可能にするために5年というより短い期間を設定しました。実際、多くの国や自治体の戦略も5年ごとに見直されており、具体的な成果を実感しやすいスパンとなっています。これにより、日々の変化に即応することが可能となります。
10のアクションプラン
中期運動方針には、組織が目指すべき姿を実現するための「10のアクションプラン」が用意されています。これらのアクションは、組織としての目的を全うするための具体的な施策です。以下はその内容です。
1.
拡大 - 会員数の増加や組織価値の最大化を目指します。
2.
アカデミー - 会員の意識向上を図ります。
3.
財務基盤 - 収益基盤の見直しと充実を行います。
4.
組織価値 - 社会開発運動を加速し、対内外の認知度を向上させます。
5.
諸大会 - 各種大会の効果を最大化します。
6.
国際 - 国際的なネットワークを活用します。
7.
運動 - 社会のための具体的な事業や活動を構築します。
8.
パートナー - 中長期的な協力関係を築きます。
9.
各地青年会議所 - 相互協力による運動効果の拡大を図ります。
10.
システム化 - 会員がリソースを活用できる仕組みを構築します。
これらのアクションにより、組織の持続的な成長を促しつつ、社会全体に良い影響を与えられる活動を推進します。詳細な方針やアクションは、日本JCの公式ウェブサイトで公開されています。興味のある方はぜひご覧ください。
日本JCの中期運動方針についてもっと知る
この新たな中期運動方針が、未来の青年会議所をどのように変革していくのか、注目が集まります。