スモーキーマウンテン野球プロジェクトが描く子どもたちの未来

一般社団法人NB.ACADEMYが主催する「Smokey Mountain Baseball Project（SMBP）」が、2025年5月23日から25日にかけてフィリピン・マニラのRizal Memorial Baseball Stadiumで開催されました。今年で14年目を迎えたこのプロジェクトは、スラムに住む子どもたちに野球を通じて進学への道を拓く支援を行っています。元プロ野球選手の小笠原道大氏の指導もあり、子どもたちに夢と自信を与える活動が繰り広げられました。このプロジェクトは、単なるスポーツ教育にとどまらず、学びの場を提供し、奨学金獲得を支援するという大きな目的を持っています。

2. 子供たちの成長を支える力

スモーキーマウンテンでの活動は、子どもたちにとって貴重な経験となっています。これまでに111名の卒業生が奨学金を得て高校や大学に進学しており、彼らの成功は同じ地域に暮らす子どもたちに大きな希望を与えています。体育館や環境の整っていない中、野球を通じて仲間との絆を深め、規律や努力の大切さを学ぶ姿は印象的です。日本から集まった約40名のボランティアや元プロ野球選手たちが、子どもたちとともに汗を流しながら、彼らの未来を支えているのです。

3. 名球会との連携

初めはJCI東京とJCI Manilaの共催で始まったこのプロジェクトも、コロナウイルスの影響を受けてその形を変える必要がありました。2023年からはJCIマニラとの協力のもと、誰でも参加できるオープンなボランティア企画として活動を継続しています。これにより、多くの人々がプロジェクトに参加し、子どもたちの成長を支える機会が広がっています。企業や団体からの寄付も増えており、SNSを通じた情報発信も行われ、地域全体で子どもたちを支える環境が整ってきています。

4. プロジェクトの未来と新たな挑戦

SMBPは今後も子どもたちの未来を育む貴重な活動を継続していきます。2024年には「アジア甲子園大会」の開催も予定しており、これによりフィリピンのスラム街出身の子どもたちも夢を実現する場が増えていくでしょう。旅費や滞在費を支援してくれる仲間を求めており、彼らの挑戦が新たな可能性を開くと信じています。また、プロ野球選手としての夢を追う子どもたちが増えることで、日本の野球界に新たな才能が誕生することも期待されています。

このように、フィリピン・マニラのスモーキーマウンテンで行われる「Smokey Mountain Baseball Project」は、単なるスポーツの枠を超えて、地域社会の発展や子どもたちの夢への励みと希望を生み出す素晴らしい取り組みです。これからも多くのサポートを通じて、未来を切り拓く子どもたちを応援し続けます。