前田工繊決算発表
2025-11-14 16:07:14

前田工繊が発表した2026年6月期第1四半期決算の詳細

前田工繊が発表した2026年6月期第1四半期決算



2025年11月14日、前田工繊株式会社(本社:東京都港区、社長:前田尚宏)は、2026年6月期第1四半期(2025年7月1日~2025年9月30日)の決算を発表しました。これにより、同社の業績や事業の現状について詳しい情報が明らかになりました。

売上高と利益の概要


当第1四半期の連結累計期間における売上高は18,742百万円、前年同期比で19.7%の増加を記録しました。一方、営業利益は3,386百万円となり、前年同期比で6.8%減少しましたが、経常利益は3,701百万円(10.6%増)に増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,577百万円(12.3%増)となりました。このことから、全体的には売上の伸びを見せつつも、営業利益の減少が懸念される結果となったことが読み取れます。

セグメント別の経営成績


当社の業績は、主に「ソーシャルインフラ事業」と「インダストリーインフラ事業」の2つのセグメントに分かれています。ここでは、それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。

ソーシャルインフラ事業


メインとなる土木・建築資材事業は、国土強靭化対策が背景となり、社会インフラの整備や老朽化対策に対する堅調な需要が続いています。この結果、盛土補強材や海洋関連資材、河川護岸用資材などが好調に推移し、売上高は12,381百万円(前年同期比39.9%増)、営業利益は2,490百万円(同20.3%増)を達成しました。特に、水産加工事業は販売単価下落の影響を受け、前年同期と比較して苦戦しているものの、他の事業がしっかりとカバーしています。

インダストリーインフラ事業


自動車用鍛造ホイール事業では、国内向けOEMの販売数量が減少したものの、海外向けやアフター市場向けの販売は堅調に推移しました。その結果、全体としては前年同期比並みの実績を維持。一方で、海外子会社であるBBS Motorsport GmbHは大口取引の反動により前年の実績を大きく下回っているとのことですが、当期計画には順調に進捗していることが報告されています。

衣料・産業資材事業は市況回復により、主力製品である精密機器用ワイピングクロスの販売が好調で、売上・利益ともに前年の実績を上回りました。しかし、事業全体の売上高は6,361百万円(前年同期比6.6%減)、営業利益は1,260百万円(同32.4%減)となっており、事業の収益性向上が求められます。

まとめ


前田工繊株式会社の2026年6月期第1四半期決算は、全体として好調な面と懸念すべき面が混在していることが分かりました。特に、ソーシャルインフラ事業の成長が顕著である一方、インダストリーインフラ事業においては改善の余地が残されています。今後、前田工繊はさらなる事業成長と収益改善に向けた取り組みが期待されます。詳細は、前田工繊の公式サイトにて公開されている決算短信を参照してください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: 前田工繊 決算 土木資材

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。