クラ工業の挑戦
2025-03-07 10:50:29

地域の未来を支える印刷技術のパイオニア、有限会社クラ工業とは

地域の未来を支える印刷技術のパイオニア、有限会社クラ工業



有限会社クラ工業は、東京都足立区に拠点を置き、独自の印刷技術を駆使して地域に根ざした事業を展開しています。同社の代表取締役である矢内克浩氏は、父の会社倒産や勤務先の倒産といった数々の試練を経て、技術を磨き上げてきました。特に注目すべきは、社会的意義の高い交通安全用品や防犯用品の製造です。今回の「舎人公園千本桜まつり」にて、同社は足立ブランドブースで夜道でも安心な「お散歩バッグ」を披露します。

印刷技術の幅広い展開



印刷業界での経験を持つ矢内氏の手は、日々色鮮やかなインクで染まっています。「1年のうち7割はこの状態です」と笑いながら語る矢内氏ですが、その裏には高い技術と多様な素材への対応があります。一般的な紙への印刷にとどまらず、ガラスや木材、金属製品、さらにシリコンゴムといった印刷が難しい素材にも挑戦しています。

シリコンゴムの印刷は難粘着性が影響し、200度での焼き付け工程が必要ですが、同社はこの技術を確立。高い耐熱性を持つインクを使用し、特殊な印刷の要請に応えています。スクリーン印刷、パッド印刷、UVインクジェット印刷の3つの技術を駆使し、クライアントの多様な要求に応えています。

起業と歴史



矢内氏は、高校卒業後に父親の会社へ就職しますが、バブル崩壊後に会社が倒産。その後の道のりも波乱に満ちたものでした。再びの挑戦として、2004年に有限会社クラ工業を設立。「社名は祖母の名前由来です」と語る矢内氏は、祖母の名を冠した企業を誇りに思いながら、事業展開に努めてきました。設立当初は携帯電話部品の検品から始まり、順調に業務を拡大してきましたが、2011年にはスマートフォンの普及という大きな転機が訪れます。

この時、矢内氏は印刷業務を継続しながら、新しい事業の可能性を模索。運命的な出会いを果たすことになります。

足立ブランドとの関わり



「足立ブランド」の存在を知ったのは、先代の丸山寛治さんとの交流からでした。地域貢献の思いを目の当たりにし、自身も地域に貢献したいという意欲を持つようになりました。令和3年には念願の足立ブランドへの参加が実現し、オリジナルグッズを製作することに。この中で、「再帰反射印刷」を活かした「蓄光でさなぎが光る!オオゴマダラトートバッグ」など、ユニークな商品展開も注目を集めています。

現在は「お散歩バッグ」をはじめ、ぬいぐるみや文具類など、多彩な商品が揃っており、地道な普及活動を通じて足立ブランドの認知を高めています。特に「舎人公園千本桜まつり」では、地域の方々にその製品を直接手にとってもらえる貴重な機会です。

未来への展望



矢内氏は、地域に根差した経営と人を大切にする姿勢を持ちながら、今後も挑戦を続けていく考えです。「やる気さえあれば必ず道は開ける」との信念の下、さらなる成長を目指します。

今後、スタッフに新規開発を任せつつ、会社の理念を次世代に引き継いでいくことが彼の目標です。最終的には、彼自身の技術力や経験を基にしたオリジナルグッズへの展開に取り組む予定です。地域に支えられ成長してきた有限会社クラ工業。次世代へその信念と技術を受け継ぐ時が訪れています。

「足立ブランド」の一員として、今後も地域発展に向けた一歩を踏み出していく有限会社クラ工業。その技術と誠実さで地域の未来を明るく照らしていくことでしょう。


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