メディセオが開設する「メディカル流通センター神戸」
近日、株式会社メディセオが兵庫県加東市に新たな物流拠点「メディカル流通センター(以下、MRC)神戸」を開設しました。MRC神戸は、製薬企業の製品を安全かつ効率的に管理・出荷するための新しい基地となります。
先進的な物流機能の実現
このセンターは、これまでに稼働しているMRC東京およびMRC中国に続く、3つ目の拠点です。約64億円の設備投資を行ったこの施設は、高度な物流機能を備えています。具体的には、GMP(Good Manufacturing Practice)とGDP(Good Distribution Practice)ガイドラインに準拠し、温度管理や衛生管理を適切に行うための基準が設けられています。
環境配慮とサステナビリティの強化
MRC神戸は、環境負荷を軽減するグリーンロジスティクスに対応するため、最先端の省人化設備を導入しています。例えば、重量物の搬出にはロボットが利用され、無人搬送車(AGV)などの自動化設備により、人手を大きく削減する仕組みが整えられています。このような取り組みは、将来的な労働人口の減少に備えるものでもあります。
社会的ニーズに応える物流プラットフォーム
MRC神戸は、製薬企業から医療機関、そして患者まで、幅広いニーズに応える物流プラットフォームとして機能します。すでに全国に13か所のALC(Area Logistics Center)を設置しているメディセオは、これらの施設と緊密に連携することで、サプライチェーン全体の最適化を図っています。
特に、入荷予約管理システムを駆使することで、トラックの待機時間を短縮し、スムーズな物流オペレーションが実現されています。
安定した稼働と災害対策
MRC神戸では、全ての保管温度帯に対応しており、自家発電設備や免震装置が設けられているため、災害時でも製品の安全な保管と迅速な出荷が可能です。
このセンターは、医療と健康、美の流通を支えるために、ますます重要な役割を果たすことが期待されています。MRC神戸の稼働は2025年10月中旬を予定しており、将来的には持続可能な社会の実現にむけた重要な基盤として機能することでしょう。
メディセオのビジョン
メディセオの取り組みは、単なる物流業務に留まらず、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。MRC神戸はその一環として、医療機関や患者に対し、より迅速かつ安全なサービスの提供を実現していくことでしょう。