サイバーステップがBadgeを子会社化し新たな収益基盤構築へ

サイバーステップ、Badgeを子会社化

サイバーステップ株式会社は、2025年6月30日に行われる取締役会において、株式会社Badgeの株式を取得し子会社化することが決定されました。これは、貸付金に関するデット・エクイティ・スワップ（DES）を利用する形で実施されます。この動きには、企業の持続的な成長と競争力の強化を目指す背景があります。

株式取得の狙い

サイバーステップは、これまで国内外でのオンラインゲームの開発や運営に加え、エンターテインメント事業においても積極的に展開してきました。近年、ユーザーニーズの多様化や市場環境の変化が進んでおり、それに柔軟に対応する競争優位性の確立が不可欠となっています。

そのため、同社は既存事業の発展だけでなく、新たな収益基盤の構築や事業分野の多角化を目指しています。Badgeは、オンラインサロン向けのシステム開発や運営を中核とするプラットフォームを展開しており、多数のオンラインサロンの設立と運営経験を持つ企業です。Badgeの専門知識と技術力は、市場での顧客ニーズに対応する能力を高めていくことが期待されています。

Badgeとの連携と期待されるシナジー

Badgeを子会社化することで、サイバーステップは両社が培ってきた技術や顧客基盤を相互に活用できるようになります。これにより、オンラインゲーム事業やエンターテインメント事業におけるコンテンツ制作・運営の体制を強化し、事業シナジーを最大化することを狙っています。さらに新しい収益機会を創出する可能性も開かれています。

株式取得に先立ち、サイバーステップはBadgeへの貸付を行っており、その一部をDESを通じて株式に転換することとなりました。これによりBadgeの財務体質を健全化し、今後の成長投資に向けた資本の柔軟性を高めることが目指されています。また、サイバーステップとの協業体制を強化することで、長期的な企業価値の向上に向けた努力も続けていく方針です。