ヤマハ発動機の水上オートバイが新素材を採用
日本製紙株式会社が開発したセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂「cellenpia®PLAS (セレンピア®プラス)」が、ヤマハ発動機の新型水上オートバイ「Wave Blaster」の2027年モデルの外装部材として採用されました。これは、輸送機器部材における外装部分での量産品としては世界初のケースであり、その意義は大きいと言えます。
新素材の特徴と背景
cellenpia®PLASは、木材から得られるバイオマス素材であるセルロース繊維を用いています。具体的には、ポリプロピレン(PP)やナイロン6(PA6)などの熱可塑性樹脂と混合することで製造される、新しいタイプの材料です。この新素材は、強度が求められる外装部材として、また耐水性も兼ね備えているため、モビリティ関連製品への利用が進んでいます。
今回、外装部材としての採用が実現した背景には、2023年にヤマハ発動機の水上オートバイエンジンカバーにおいて、CNFを活用する量産品が世界初めて採用された成功があると言えるでしょう。このような実績が、今回の外装部材採用につながりました。
環境への配慮と製造技術
cellenpia®PLASは、優れたマテリアルリサイクル性を持ち、プラスチック使用量の削減やCO2排出量の削減にも寄与します。このことから、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩とも言えるでしょう。またこの素材の製造には、京都大学の研究成果が活かされています。
展示会と今後の展望
cellenpia®PLASが実際に展示される予定のイベントは、「静岡県セルロース循環経済国際展示会in富士」です。これは、静岡県富士市にあるふじさんめっせで、2026年10月22日から23日の間に行われます。この展示会では、cellenpia®PLASの特性や可能性が詳しく紹介されます。
今後は安定的な大量生産体制を確立し、品質の向上とコストダウンを目指すとともに、二輪や四輪などの幅広い輸送機器部品への応用を進めていく予定です。2025年度からは新たな研究プログラムにも参画し、さらなる技術開発に力を入れていく考えです。
まとめ
ヤマハ発動機が採用した「cellenpia®PLAS」は、環境問題への対応とクオリティの両立を目指した新素材です。今後の展開に期待が高まります。この素材とヤマハ発動機の革新的な取り組みが、今後のモビリティ業界に与える影響は計り知れません。注目すべき情報を、ぜひ展示会で体感してみてください。