約7割がストレスを感じている日本人、その実態と解消法の調査結果

約7割がストレスを感じている日本人、その実態と解消法

株式会社ロイヤリティマーケティングが実施した「ストレスと解消法に関する調査」によると、20～69歳の成人1,000人の約70%がストレスを実感していることが明らかになりました。さて、ストレスを感じている人々は一体どのような悩みを抱え、どのようにそれを解消しているのでしょうか。

ストレスを実感している人の現状

調査結果によると、普段のストレスを「やや感じる」と答えた人は48.5%、また「強く感じる」と答えた人は20.9%で、合わせて約7割が何らかの形でストレスを感じています。特に、40代では「強く感じる」と回答した人が30.5%を占め、60代になるとその割合は10.0%と減少します。これから考えると、年代によるストレスの感じ方が顕著であることがわかります。

ストレスの原因

ストレスを感じている要因としては、最も多いのが「仕事」で45.4%、次いで「人間関係」が29.5%、そして「将来の不安」が26.5%です。驚くべきことに、半数以上の人（50.1%）が2年以上前からストレスを感じ続けていることが判明しました。これによって、慢性的なストレスが人々の心身に影響を与えているのが明らかです。体調に及ぼす影響としては、睡眠の質の低下が51.6%、次いで頭痛や肩こりが35.4%、集中力の低下が33.1%という結果が得られました。

ストレス解消法

ストレス解消法について男女で比較すると、顕著な違いが見られました。全体の回答としては、最も多い解消法は「好きなものを食べる」で41.6%、次いで「睡眠をとる」が33.0%でした。ところが、男性では「お酒を飲む」が32.9%と最も多く、女性では「好きなものを食べる」が52.6%に達しています。このことから、ストレス解消は性別による傾向の違いが明確に現れていると言えるでしょう。

相談行動の実態

さらに、ストレスを感じながらも、他者に相談しないという人は全体の6割を超えました。特に、「まったく相談しない」と答えた人は31.6%、あまり相談しない人が33.8%です。年代別に見ると、20代は45%が相談する傾向にあり、女性の相談率は42.8%と男性の26.4%を上回っています。相談相手は主に家族（62.1%）や友人（49.7%）が中心であり、職場の同僚や専門家への相談は少ない様子が伺えます。

まとめ

この調査から、日本人のストレス実態が明らかになりました。多くの人がストレスを感じながらも、その解消法や相談行動において大きな違いが見られます。特に慢性的なストレスを抱える人が多い中、より自分に合った解消法を見つけることや、信頼できる相手に話すことが重要だと言えるでしょう。メンタルヘルスの専門サービスもありますが、まだまだ利用する人が少ないという現実も踏まえ、この問題に対して注目していく必要があるでしょう。