海洋プラスチック汚染問題への新たな解決策
プラスチック廃棄物が地球環境に与える影響がますます深刻になる中、一般財団法人カケンテストセンターは、2026年4月24日から新たに海洋生分解性試験の受託を開始します。この試験は、国際規格「ISO 18830」と「ISO 23977-2」に基づいており、企業が開発した環境に配慮した素材が「海洋生分解性プラマーク」を取得できるよう、細かく評価を行います。
現状のプラスチック廃棄問題
経済協力開発機構(OECD)の報告書『Global Plastics Outlook』によると、世界中でのプラスチック廃棄物の48%が埋立処分され、22%は不法投棄や環境流出に至っています。このような現状において、プラスチックが海洋に流出することは、生態系に深刻な影響を及ぼすため、多くの国での対応が急務とされています。特に、日本では推定で年間16,000トンから31,000トンのプラスチックが海洋に流出しているとされています。
海洋生分解性試験とは
新たに開始される海洋生分解性試験は、プラスチックが海洋環境でどのように分解されるのかを評価するためのもので、以下の2つの試験が行われます:
1.
海水/堆積物の海面試験(ISO 18830)
この試験では、プラスチックが海底に沈んだ状態での生分解性を評価します。潮の流れが少ない環境を想定し、最大24ヶ月にわたって試験が実施されます。
2.
海中での評価試験(ISO 23977-2)
プラスチックが海面や海中に漂う状態を模擬し、攪拌や添加剤を用いて生分解性を評価します。この試験も最大24ヶ月の期間で行われます。
これらの試験は、新たな素材の開発や企業の環境負荷軽減に向けて非常に重要な役割を果たすことが期待されています。
海洋生分解性試験の概要
- - サービス開始日: 2026年4月24日
- - 対象規格: ISO 18830 / ISO 23977-2
- - 対象製品: さまざまなプラスチック製品(フィルム製品、成形品、新開発材料など)
- - 試験期間: 最大24ヶ月
- - 申し込み方法: 所定の依頼書をダウンロードし、サンプルを送付
- - 料金: 個別見積もり
カケンテストセンターの役割
一般財団法人カケンテストセンターは1948年の設立以来、繊維製品の品質試験を専門としてきましたが、現在では自動車素材やプラスチック製品の試験にも対応し、幅広い産業において求められる品質評価を提供しています。今後も、サステナブルな素材の開発を支援し、企業の環境意識向上に貢献することを目指しています。
この海洋生分解性試験の取り組みが、持続可能な社会の実現に向けて、企業と共に歩んでいく第一歩となることでしょう。私たち一人ひとりがプラスチック問題について考えるべき時期に来ています。未来の世代のために、環境を守るためのステップを踏み出しましょう。