BRAUN Audio展 - The Form of Quiet
20世紀後半の工業デザインを語るうえで、BRAUNとそのデザイナー、ディーター・ラムスの存在は欠かせません。彼は「より少なく、しかしより良く(Less but better)」という理念を掲げ、シンプルでありながら持続可能なデザインを追求しました。この理念は単なる装飾的な美しさを超え、私たちの生活スタイルそのものに影響を与えています。
展示の概要
2025年10月18日から26日までの期間、世田谷区にあるCOMMON UNCOMMON Galleryにて、BRAUNの革新的な製品群が一堂に集まります。展示されるのは、SKシリーズやAtelierシリーズをはじめ、Audioシリーズや真空管ラジオ、さらに日常生活を彩る卓上ライターや時計まで、多岐にわたります。これらの製品は、Dieter Ramsがそのデザインに注ぎ込んだ「Less but better」の思想を体現しており、その背後にあるストーリーを感じながら楽しむことができるでしょう。
オープニングイベント
さらに、特別なオープニングイベントが10月17日(金)に開催されます。ここでは、BRAUN Audioの製品を組み合わせた新しいリスニング体験が企画されており、音楽ディレクションはMashu YokoyamaとKEI 敬が担当します。ドイツのアンビエント音楽と環境音を融合したサウンドスケープは、展示空間をより魅力的に演出し、時空を超えた音楽とデザインの関係性を感じられる貴重な機会です。また、このイベントでは展示中のすべての製品を実際に購入することができるため、一般販売が始まる前に手に入れるチャンスです。
開催情報
- - 会期: 2025年10月18日(土) - 26日(日)
- - 営業時間: 12:00~20:00(定休日: 木曜日)
- - 場所: COMMON UNCOMMON Gallery, 東京都世田谷区経堂5丁目28−17 美濃三ビル1F
- - オープニングイベント: 2025年10月17日(金) 16:00~21:00, 入場料: ¥1,000(1ドリンク付き)
入場者は、展示空間で実際に音響を体験しながら、印象的なデザインに触れることができます。全てのデバイスはメンテナンスされ、現代的な音楽を楽しむためのBluetooth接続の機能も備わっています。
ディーター・ラムスのデザイン哲学
Dieter Ramsは、建築家オットー・アペルのもとで修行の後、1955年にBRAUNのデザイン部門に入社しました。彼が発表した透明なアクリルと金属のボディを持つ「SK4」は、家庭用オーディオの常識を覆すものであり、以来BRAUNのデザインのアイコンとしても知られています。彼の信条「より少なく、より良く」は、まさに現代に「必須なデザイン」を追求するもので、多くの人々の暮らしに反映されています。
彼のデザイン哲学は、20世紀の工業デザインに多大な影響を与え、現在でもその精神は息づいています。このBRAUN Audio展では、そんな彼の残したデザインの礎を感じられる貴重な機会となるでしょう。ぜひ、革新的なデザインとサウンドを体験しに来てください。すべての人々と環境にとってより良い未来を築くための、魅力的なデザインの世界がここに広がっています。