日立ソリューションズ、企業システム運用の新たな支援策を発表
株式会社日立ソリューションズは、企業が運用するシステムの可視化を通じて、運用業務の効率化を実現する「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」を2025年3月18日より提供開始します。この新しいソリューションは、システムの信頼性を維持しつつ、即時に可視化された数値に基づいて運用コストの削減とスピードアップを図ることができます。近年、クラウドサービスの普及やシステムの大規模化が進む中、企業の運用業務はより複雑化しており、高い品質を維持しつつ効率的な運用が求められています。日立ソリューションズはこのニーズに応えるべく、企業の運用改善を支援する取り組みを強化します。
SREの重要性と日本での導入の遅れ
サイト信頼性エンジニアリング(SRE)は、海外特にアメリカのテクノロジー企業においてシステム運用の効率化を実現する手法として浸透しています。しかし、日本では十分に普及していないという現状があります。その理由として、社内エンジニアの不足や内製化の困難さ、急激な運用変更への抵抗感などが挙げられます。このような課題を解決するべく、日立ソリューションズは自社の豊富な経験をもとに、日本企業でも無理なくSREを実践できるような支援ソリューションを提供することを目指しています。
新しい支援ソリューションの特長
本ソリューションは、New Relic社のオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」や、他のオブザーバビリティツールを利用して、インフラやアプリケーションなどシステム全体の監視を行います。具体的には、システムパフォーマンスや稼働状況に加え、インシデント対応やサービス提供状況を数値化し、それに基づいて運用改善の優先順位付けを行うことができます。これにより、日立ソリューションズのエンジニアが企業とともに最適な自動化ツールの導入支援を行います。
運用改善のサイクルを促進
企業は、新しい支援策を通じて、複雑なシステム運用の分析を行い、自動化ツールを駆使した運用改善のサイクルを実現できます。さらに、小規模なシステムから導入することで、企業の運用負荷を抑えつつ効果的な改善が図れることが特徴です。また、日立ソリューションズは今後も企業のシステム運用の最適化を支援し、持続可能な企業のトランスフォーメーション(SX)に貢献していく方針です。
総合的な支援体制
「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」は、導入コンサルテーション、導入支援、運用改善・自動化支援の3つのメニューから構成されています。これにより、企業は自社のシステム環境や運用状況に応じた最適な支援を受けることが可能になります。日立ソリューションズの入念なサポートのもと、特に運用の現状を数値化し分析することで、効果的な改善策の提案を行います。
日立ソリューションズの「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」が、多くの企業のシステム運用の効率化につながることを期待しています。