一建設が木造住宅見学会と設計体験を開催
2025年3月14日、一建設株式会社が東京都立葛西工科高等学校の建築科1年生50名を対象に、木造住宅の建築現場見学会と住宅設計体験会を実施しました。このイベントは、建築・建設業界の担い手不足問題を背景に高校生たちに業界への興味を持たせることを目的としています。
背景
国土交通省の統計によると、建設業の就労者数は1997年と比較して約30%も減少しています。特に団塊世代の退職により、2025年以降は業界の人手不足がさらに深刻化することが予測されています。そのため、一建設は将来の業界を担う高校生たちに、最新の建築技術や働き方を体験してもらう機会を提供しました。
イベントの詳細
木造住宅の建築現場見学会
見学会では、一建設の社員が実際の建築現場を案内し、基礎工事や躯体工事の説明を行いました。特に躯体工事のセッションでは、正社員の大工が安全な工具の使い方を高校生に教え、代表の生徒4名が実際に電動工具を使い体験ができました。また、左官職人によるセメントの塗り方もデモンストレーションされ、高校生たちはその技術に感動していました。
住宅設計体験会
住宅設計体験会では、一建設の社員が住宅設計の仕事内容を説明し、3D CADを用いた実演が行われました。参加した生徒たちも自身で設計を試み、方眼紙に“自分の住みたい家”の図面を描く活動に挑戦。選ばれた生徒4名は自分たちのアイデアを発表しました。この経験を通じて、多くの生徒がデザインの楽しさと難しさを学んだようです。
生徒たちの声
参加した生徒たちからは、「大工さんが簡単にビス打ちをしているのを見て、自分がやってみると難しくて驚いた」、「左官職人さんの腕前がとても印象的だった」といった声が寄せられました。また、「学校で習っている3D CADの操作が少しですが上手くなりました!」というコメントもあり、充実した経験だったことが伺えます。
参加者と今後の展望
今回のイベントには、東京都立葛西工科高校の建築科1年生、及び一建設の執行役員や設計部長などが参加し、業界の専門家と高校生が直接交流できる貴重な場となりました。建築業界の次世代を担う学生たちが、自分の未来を見つめ直すきっかけになったことでしょう。
一建設会社概要
一建設株式会社は1967年に設立された企業で、東京都豊島区に本社を置き、分譲戸建住宅やリノベーションなど多岐にわたる事業を展開しています。今後も若い世代に向けて、建築・建設業界への興味を仲間にしていく活動を続けていくことでしょう。