ぶどうの皮から生まれた新しいスイーツ「ぶどうのワンピース」の魅力
目の前に広がる美しい自然の中、ぶどうの栽培が盛んな山梨県。ここで育ち、今や飲み仲間となるワインが作られる。しかし、ワイン造りのプロセスの中で多くの「副産物」が廃棄されるという現実があります。なかでも、「ワインパミス」として知られるぶどうの皮や種は、年間約10,000トンも廃棄されています。このような現状に一石を投じるべく、TETOTETO inc.が立ち上げたのが、アップサイクルブランド「ぶどうのワンピース」です。
フード・コレクティブTETOTETO inc.の挑戦
TETOTETO inc.は、「食」にまつわる「あきらめ」や「当たり前」をクリエイティブの力で打破し、持続可能な未来の食文化を追求するフード・コレクティブです。彼らは、ロス食材に光を当てることで、新たな価値を見出し、豊かな食体験を提供することを目指しています。「ぶどうのワンピース」はその一環として、ワインパミスを活用し、栄養豊富なお菓子として蘇らせました。
「ぶどうのワンピース」とは
この新しいスイーツは、ぶどうの皮を砂糖漬けにし、栄養成分をそのままキープしたまま、甘く美味しいお菓子として仕上げられました。商品名「ぶどうのワンピース」は、皮をすり抜けるようなぶどう独特の姿からネーミングされています。手にした瞬間、思わず笑顔になるような、ユニークで親しみやすいブランド名です。
。また、この製品はパンやクッキー、チョコレートの材料としても使えるため、幅広いお菓子に活用できます。これにより、食材の廃棄を減らすのみならず、地域の活性化にも寄与しています。
山梨の食文化の未来を創る「塩山グラノーラ」
「ぶどうのワンピース」の技術を応用した商品が、さらなる派生を見せた「塩山グラノーラ」です。このグラノーラは、砂糖漬けにされたぶどうの皮を主成分として、オーツ麦やアーモンドを加えて香ばしく焼き上げられています。カリっとした食感と香ばしさがたまらない、まさに新感覚のスイーツです。
地域との連携で実現する持続可能な未来
「ぶどうのワンピース」は、山梨県甲州にある「マルサン葡萄酒・若尾果樹園」の若尾さんが関わるプロジェクトでもあります。ワインの醸造過程での廃棄物をどうにか活用したいとの思いから、TETOTETO inc.とのコラボレーションが生まれました。若尾さんの意見をもとに、皆が使いたくなるような山梨の名物を作りたいという望みが実現されました。
なお、TETOTETO inc.は、今後も地域の食材を利用し、新たな商品開発を進めていく予定です。クリエイティブな取り組みにより、持続可能な食文化を創造し、新しい食の楽しみを皆に届ける営業姿勢をしっかりと貫いていくことでしょう。
まとめ
「ぶどうのワンピース」や「塩山グラノーラ」を通じて、私たちは食の流れを見直し、食材が無駄にされることのない社会を想像することができます。このような試みが、未来の食文化をより豊かにし、人々が幸せに暮らせる社会の実現に繋がっていくことを願ってやみません。これからも、地域の食の可能性を切り拓くTETOTETO inc.の動向から目が離せません。