アルケア株式会社、創業70周年を迎えた決意
アルケア株式会社は2025年7月1日、創業から70年の節目を迎えます。この株式会社は、1955年に国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」を開発・製造することからスタートしました。当時、医療現場では看護師がギプスの製作に多くの時間と労力を費やしており、患者の負担が大きいものでした。そんな状況を変えたいと願った創業者の情熱が、アルケアの原点となっています。
創業の理念「親切な製品をつくる事」は、今も大切にされており、70年の歴史を通じて進化し続けた彼らの製品は、褥瘡・創傷、看護、ストーマ、整形外科といった4つの専門領域で300製品2,000アイテムにのぼります。
創業70周年ロゴマークの意味について
2025年7月から1年間、アルケアの創業70周年を象徴するロゴマークが登場します。このマークは、70年という歩みを表す7本の線から成り、その中には「スピードギプス」や60年以上の歴史を持つ弾力包帯「エラスコット」の技術的要素も含まれています。
このデザインからは、製造工程で重要な役割を果たす糸の織り重なりや、ステークホルダーとのつながりが表現され、共に働く社員同士が絆を深める姿も連想させられます。
代表取締役社長からのメッセージ
代表取締役社長の伊藤克己氏は、多くの医療従事者や患者からの信頼を受け、70周年を迎えられることに対し感謝の思いを述べています。「人に寄り添う“かんご”を、世界のスタンダードに。」というビジョンを掲げ、今後30年の成長戦略を策定しているとのことです。
このビジョンは、医療従事者や患者を思いやり、負担の軽減や快適性の向上に寄与する製品とサービスの提供を意味します。これまで培ってきたノウハウを基にした新たな挑戦は、医療業界の枠を超え、「医療のケアプロセスを支えるインフラ企業」を目指すものです。
超高齢化社会に向けた取り組み
日本だけでなくアジア全体が急速に高齢化が進む中、看護を必要とする場面が増え続けることを背景に、アルケアはその必要性を深く認識しています。企業だけで解決できない課題に直面する中で、他の医療機関や地域社会、さらには行政や他業種との連携が不可欠だと考えています。
アルケアは、関係者との共創を通じて「人に寄り添う“かんご”」の価値を広め、看護の質を向上させ続けることを目指しています。これからも、医療従事者と患者にとって当たり前の価値を提供し続ける取り組みを強化していきます。
アルケア株式会社の概要
アルケアは、1955年に設立され、国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」を開発した実績があります。ケアする人と受ける人のために「親切な製品をつくる」という理念を持ち続け、現在は褥瘡や創傷、ストーマ、看護といった専門分野で事業展開しています。
詳細情報
- - 社名: アルケア株式会社
- - 創業: 1955年7月
- - 代表者: 伊藤克己
- - 売上高: 161億円(2024年6月期)
- - 従業員数: 576名(2024年6月末時点)
- - URL: アルケア公式サイト
- - 本社所在地: 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル19階
このようにアルケア株式会社は、医療現場での闘いを支え続ける未来へ向け、一層の成長を目指しています。